♪ お知らせ

9月ですって・・・

金曜日, 9月 8th, 2017

今年ももう夏が過ぎ行こうとしています。真夏日がちょっと懐かしいこのごろです。

朝夕はすっかり過ごし易くなりました。こうなるとそろそろフィラリア予防もノミ・マダニ予防もちょっとお留守になりがちです。時々予防薬は9月までは飲ませていたのですが・・・と聞きます。

実はノミ・マダニの出現ピークは9月10月、これから一層予防に注意が必要です。

フィラリア症も蚊が媒介しますが、蚊もこれから吸血行動が激しくなります。

特にマダニは人も含めた他の動物の血小板を激しく消耗させるSFTSウィルスを媒介する厄介な相手です。

とにかくマダニが着かない様に草むらへの侵入を避けることはもちろん、マダニが着いても駆除される薬剤の事前投与が必要です。

まだまだ気が抜けません。

フィラリア予防は11月下旬~12月上旬まで予防が必要です。

ノミ・マダニ駆除。特にマダニ駆除は成虫が居なくなるのは11月~12月中旬までですが、その後若ダニが枯葉の裏側で生息し越冬します。この若ダニも吸血する事ができますし、SFTSウィルスやバベシアを媒介する事ができるのです。

真冬でもご家族とご一緒にトレッキングを楽しまれているイヌの場合。どこでも出て行ってしまうネコの場合は、真冬もマダニ駆除剤の投与が必要でしょう。

 

お盆中日

月曜日, 8月 14th, 2017

お盆休みもほぼ中盤を迎えました。

お里帰りする方々。お里帰りをお迎えする方々。このときに旅行に行かれる方々。ひたすら休暇をの~んびり楽しまれる方々。様々なお盆をお過ごしの事と存じます。

幸い気候は少し和らぎ、朝夕はかなり過ごし易くなりました。

でもやはり日中はまだまだ気が抜けません。犬のお散歩は地面に一度触れてから温度を確かめて出発しましょう。

そして人も動物も脱水には十分に留意してください。高齢で腎機能が低下していると疑われる場合、食べ物に水分を加えるとか、美味しそうなスープ(塩分はなし)を作ってあげて飲ませるとか工夫しましょう。

そして事故や怪我には十分にご注意ください。連休など人の気持ちがやや緩んでいるときは、事故が起こりがち。動物を守れるのは家族しかいません。

皆々様も十分に健康管理にご留意ください。

*緊急啓発*マムシにご注意ください!!

木曜日, 7月 6th, 2017

本日チラシを持ってお見えになりました「秋篠川源流を愛でし育てる会 事務局長」のA様。

6月21日 水曜日 朝 秋篠川の桜並木でお散歩中に愛犬が口元をマムシに咬まれる事故が発生したという内容の文面でした。

咬まれた犬はしばらくして歩けなくなり、飼い主の方が抱っこして帰宅し動物病院に運ばれ適切な治療の末、無事元気を回復しているそうです。

湿度の高いこの時期。マムシやヤマカカシなどのヘビ毒を持ったヘビは、側溝の中、家の裏の倉庫の床下、草むらや石の影、土手に掘られた穴などで息を潜めて隠れています。そこへ散歩中の犬は匂いをかぎつけ鼻から近づき、大抵唇を咬まれてやって来ます。

ヘビ毒と言いますと抗血清が頭に浮かびます。もちろんこれは有効な手段の一つに挙げられますが、なかなか私達動物病院が所望しても入手できる事は稀です。

では絶望的かと申しますとそうではありません。

ヘビに咬まれた場合、まず一番はヘビの牙に生息している細菌が犬の体内に侵入しかなり激しい感染症になり、時には敗血症(血液中で細菌が増殖する)にまで至る場合もあります。そこでしっかりとした抗生物質治療が必要になります。

次にヘビ毒は蛋白質ですのでアレルギー反応や中毒の原因となるため、時には抗血清も必要となるケースもあります。この段階では抗血清を所持されている施設では投与開始されます。ちなみに当院は所持しておりません。

さて今までのケースを省みまして、幸いにも抗血清が必要となったケースはなく、凄い猛者はアメリカ人の方が飼育されていた犬で2度も咬まれて平気だった症例もあります。もちろん咬まれても大丈夫と言っているわけでは決してありません。

万が一の際は慌てずに速やかに近隣の動物病院にかかって頂き、獣医師の適切な治療を受けて頂きたいと思います。

しかし一番大切なのは「君子危うきに近寄らず!」

マムシなどの居そうな場所へは絶対に近寄らないことです。ヘビにはヘビの住処があるわけですから、脅かしてはいけません。

ちょっとマジメな話 獣医学部増設について

火曜日, 6月 27th, 2017

加計学園の岡山大学獣医学部獣医学科新設。

岩盤に穴を開けると言いつつ学部の新設に力を注ぐ内閣。果たして国民はそれで幸せになるのかな。

小動物獣医師の僕としてはこれから10年後20年後を考えると飼育者数は減少する計算もあるし、それが本当だとするとこれ以上小動物臨床獣医師は必要がなくなるばかりか、小動物臨床獣医師数も減少してゆくことになる。

産業動物獣医師(牛・豚・鶏)は国民の食の基盤を支えているだから絶対に必要。だから減らしてはならない。現存する大学で学生の意識に訴えかける努力をするだけでもよい結果がでるかもしれないし、新たな大学を作ってもその保障はない。大動物の可愛さ。皆はまだ知らないだけ。とってもおおらかな、そして繊細な表情を持っていることを知っているだろうか。草食動物ならではの雰囲気が牛にはある。馬にもある。ただ豚は怖い。豚は怒れば向かってくると言う。僕は豚の現場を知らないけれど、聞けばオス豚はそうとうヤバイのもいるらしい。一方ニワトリはほぼオートメーション化されちょっと悲しげでもある。

馬は特殊で今や産業動物としての位置は微妙になっている。競走馬は国家の許す公営ギャンブルの一つである。その位置はかなり特殊であり、診察する獣医師も相当特殊な技術と経験・施設を必要とする。間違っても小動物獣医師が馬の診察など出来ない。

バイオサイエンスに特化した学生を輩出したければ、現存する大学を強化するだけで済む話。

国家公務員、地方公務員の獣医師が不足している言われているが、大きな理由は給与面であることを隠し続け、学生数だけを増やしてその計算が成り立つと思っているのが不思議。

現在公務員給与のランクは医・歯・薬・獣の順番で決められており、たとえ仕事内容が同じでも給与はこのランクを基準にしか算定されていない。ところが現場では公衆衛生(食中毒などの管理監督、検疫業務)や食肉検査(膨大な量の肉の検査、伝染病の管理監督、発生した時は体力の続く限りそれに当たる)などとても危険でしかも相当乱暴な言葉も掛けられながらの業務もまれではないと聞く。

日本獣医師会は長年公務員給与の是正を求めて提言してきたが、全く聞き入れられず、それどころか学生数をただ増やすと言うことで「改善」と言うのだから、どれだけ現場を見ていないが伺える。日本獣医師会はたかだか3万ちょっとの小さな団体ゆえに提言力が乏しいのはわかるが、現場の意見を聞かずして経済効果だけを優先する国の方針にはいささか怒りすら隠せない。

 

他の学部をとやかく言う資格はないが、歯学部、薬学部が既に増設認可され今に至り、排出された学生達は果たして今全てが国家資格を得て業務に携わる事が出来ているのだろうか。聞くところでは大学により国家試験合格率が様々で、あぶれてしまっているとも聞く。大学に晴れて入学できたはいいが、卒業そして国家試験受験となるともっと茨の道が待っているのでは学生諸子やその家族が惨めな思いをする。そのとき学生は順調に来ても24歳。そのまま国家試験浪人をして進むのか、方向転換を図るべく努力をするのか。運よく方向を変える事が出来た人はまだ良いが、出来ずにトラウマだけが残る人生を国家は補償できるのだろうか。

学部増設には様々な思惑と人生が交錯しているように思うのは僕だけだろうか。

「真と問う」とはどういうことか。今一度考えたい。

 

ようやく春になりましたぁ

火曜日, 4月 4th, 2017

今日の外はは1日ポカポカ日和。ずっ~とお日様に照らされていたいような気候でした。

裏の駐車場花壇ではうっかり見過ごしていたツクシが頭を出しています。

そしてムスカリもきれいな青い鈴のような花を咲かせていました。

ハナカイドウももうすぐ開花のようです。

アジサイの葉っぱは冬になると全て落ちてしまうのですが、また夏の準備に青々とした葉っぱが出てきています。

アジサイの葉っぱって根っこに近いほうから出てくるんですね。

今週末はどうやら天候は優れなさそうですがあちらこちらで桜が満開だとか。すっかり見ごろなんでしょうね。

少し春を満喫してみては如何でしょうか。

 

今年の初ダニ

木曜日, 3月 30th, 2017

今日は最高気温が19度と予想されています。

そんな午前の診察中、まだ吸血していない毛の表面をウロウロしていたマダニが診察室の床の上を歩行発見!

今年1号のマダニです。

スポット型のマダニ駆除剤や美味しく食べるタイプのマダニ駆除剤が効果的です。

そろそろ予防しましょう。

猫のための「建築知識」

土曜日, 1月 14th, 2017

今日、明日と大寒波が到来しています。センター試験も今日からです。学生諸子には日ごろの力を出し切ってもらいたいものです。

奇しくも病院の一部のエアコンが21年の歳月の末、とうとう動かなくなりました。待合室は2機あるうちの1機。受付1機。処置室2機。

なぜこの寒い日に・・・と思うのですが、仕方ありません。私達はヒートテックを着込み、靴下を2重に履き防寒対策で診察に臨んでおります。

皆様方にもご迷惑をお掛けしておりますが、待合室の残りの1機をフルに動かしておりますのでご安心ください。

現在新たに導入するよう設備屋さんと計画中ですが、しばらくお待ちください。

寒さと言えばネコはコタツで丸くなる~なんて言いますが、ネコさんが住み易い家の特集があるそうです。ご興味のある方はご一読されては如何でしょうか。

ネコと一緒に楽しく暮らすための知恵が満載!

http://nekojournal.net/?p=8531

の行動を上手く考え、どうやれば安全に楽しくお互いが過ごせるか。とても考えられています。

リフォームをお考えでネコと同居をお考えの方必見かもしれません。

募金のご報告

土曜日, 1月 7th, 2017

当院受付に常設しております「公益財団法人 関西盲導犬協会」様への募金箱にお預かりしておりました皆様のご意思を、年末集計致しまして登美ケ丘郵便局より送金させて頂きましたことをご報告いたします。

 

総額は60、484円とかなりの金額でした。

ありがとう御座いました。

 

ちょっと風変わりなマズ~(口輪)

金曜日, 1月 6th, 2017

先日何かの商品を探していて偶然見たのがこの口輪。

口輪といえばあまりいい印象がありませんが、これはクスッと笑えるグッズです。

複数犬が居るのだけどAちゃんとBちゃんがどうしても近寄ると大変な喧嘩になってしまうのですが・・・なんてお話もあったりします。

そんなときどうしても近寄らなければならない時、これがあると怪我することもないかもしれません。

http://t-oppo.jp/quackface.html

http://t-oppo.jp/quack.html

僕はまだこの目で見て手で触った事がありません。機会があれば一度試してみたいものの一つです。とは言いましても私が付けるわけではありません。

ちなみにこのお店、大阪西区にあるそうですので覗きに行ってみてもいいかも。

シニア犬と暮らすクラス ~高齢犬との暮らし方講座~ in うだアニマルパーク

金曜日, 11月 11th, 2016

あの人とペットの共生環境研究所 所長 中塚圭子さんを迎えて高齢犬との暮らし方について考える講座が開催されます。

日時:平成28年11月23日(水) 

    ①13:30~14:30 ②15:00~16:00 

       (時間の割り振りは職員により割り当てられるそうです)

場所:うだアニマルパーク

 

 

広大な敷地にウシやウマ、ヒツジにヤギなど日ごろあまり目にしない動物たちが居ます。しかも今は丁度紅葉の季節。

最高のロケーションです。

条件は

1)7歳以上。

2)犬の登録と本年度の狂犬病予防注射実施済み。

3)鑑札、注射済み票を装着していること。

4)混合ワクチンを接種していること。

5)不妊・去勢手術済であること。

6)他犬や人に吠える・飛び掛るなどトラブルなく受講できること。

見学のみの参加も可能だそうです。

内容はうだアニマルパークのHPサイトにてご確認ください。きっとためになります!!


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