この数年節分になりますと、時間を見ては京都の吉田神社の御札を頂きに行っていました。御札って一度頂きますと翌年お返しに行きます。するとまた頂いての繰り返しで延々とご縁が続きます。また吉田神社では2日の夜は追儺式を参道から境内を目一杯使って行われ、なかなか楽しい行事でもあります。
今年は3日がちょうど休診日にあたっていましたので、少しの時間出かけてみることとしました。
無事お参りも終わった頃、御所の東側にあります廬山寺で節分会が開催される時間でしたので早速足を運んでみました。それほど大きなお寺ではないのですが、ここは紫式部さんの元邸宅だった跡に開かれたお寺です。
既に到着した頃には多くの人々で一杯。なんとか前から4列目くらいに立つことができ、鬼踊りの始まりを待ちました。
待つこと20分ほどした頃、雅楽とともに降魔面、独鈷三鈷、導師・大導師が入場。本堂で護摩が始まり、さらに20分ほどした頃待望の鬼たちが赤鬼を先頭にゆっくりとしたリズムで現れました。
そして特設の舞台上でぐるぐるゆっくり踊りながら周り、とうとう本堂に入っていきます。本堂内でもぐるぐる周り暴れているようです。
外では追儺師が登場し、弓を四方に射ると道内の鬼たちはフラフラしながら出てきました。
そしてフラフラ、ヨタヨタしながら退場し退散してゆくのです。
そして最後に豆まきと餅まきが行われました。
豆と申しましても砂糖菓子でコーティングされた大豆で白色とピンク色の2種類があります。これって結構大きくて重量もあり、当たると痛いんです。これでは鬼でなくても逃げ出します。それでもどんどん飛んできます。そして希に小さな丸餅も飛んできます。このお餅の裏に「福」と赤い文字で書かれてあれば後で破魔矢と交換してもらえると聞きました。私の手にした餅には何にも書かれていませんでした。
立ちっぱなしで合計1時間半ほどですから、底冷えもしますしちょっとこの季節には厳しい行事ですが、古式ゆかしい行事として楽しめる内容でした。
お寺の周囲には俗に言うママチャリが30台ほど留まっていて、観光客もさる事ながら、地元の方々も結構参加されている行事である事に感心したものです。
平素はとても静かなお寺なんですが、こんなに多くの人々が一斉にやって来るなんて考えも及びません。
秋には桔梗が咲き、趣のある奥のお庭がいいもんです。またその時期に訪れたいものです。