♪ 院長のココロなのだ!

ハンゲショウ

木曜日, 7月 2nd, 2015

今日は暦の上で「半夏生」というのだそうです。夏至から数えて11日目を「半夏生」とも言うのだとか。

日本の暦は自然の中から得た季節感で見事に表現しています。

ご覧のとおり花(長細い部分)はドクダミとそっくり。だってドクダミ科ですから。

匂いはありません。

ただ草の先端から2~3枚の葉っぱが、そしてなお表面だけが白くなります。それゆえカタシロ草とも呼ばれているそうです。

白い葉っぱの所以は、虫に花のある場所を知らせるためだという説があります。本当のところ何なんでしょうね。

元々はフィリピンや中国の湿地帯に生えていたそうです。ですから育てるのには池の周囲とか川の周囲が適しておりますが、一般のお庭や病院の駐車場には池や川はありませんので、ハンゲショウを植えた植木鉢の下にお皿の代わりに洗面器のような鉢を敷き、そこに絶えずお水を溜めておき育てます。

真夏は水切れに注意してあげればさほど難しい植物ではありませんでした。

さあこれからいよいよ夏を迎えます。昨年の祇園祭宵宵山の時、八坂神社に無病息災をお願いしにお参りに行きました。

すると社務所の前に数本の苗が置かれてありました。よく見ると「八坂守(やさかまもり)」と書かれてあり、どうやらこの時期にしか置かれていないムクゲの一種であることがわかりました。1本の苗を頂きしばらくポットのまま育て、秋に植えてみました。すると今年はたくさんの白い花を咲かせてくれたのがこれです。

白いムクゲは花の中央部付近が赤くなっており、真っ白の品種はどうやらこの八坂守の特徴のようです。

これもまた夏の到来を告げる花のようです。

夏は白色が基本でしょうか。

 

 

 

馬見丘公園に寄ってみて

火曜日, 6月 30th, 2015

先日小学校の授業が香芝市であり、動物たちの命と人の命の関連授業を行ってきました。

その帰り馬見丘公園に立ち寄ってきました。ちょうどその頃は菖蒲の季節が終盤を迎えようかという時期でした。

まだまだ立派に咲いていました。

周囲を歩いているとバラ園もあり、とても優雅で高貴な色をしたバラに出くわしました。

なんていう名前なんでしょうね。

帰りがけにいい香りがするので近寄ってみるとクチナシの花でした。その蜜を求めて黒いアゲハ蝶でしょうか、飛び交っていました。

馬見丘公園は駐車場も無料ですし、誰もがゆっくりできる公園です。

子供が小さい頃は来たことがありますが、のんびり出かけてみるのも良いものです。

梅雨の花壇

火曜日, 6月 30th, 2015

梅雨の代名詞アジサイが真っ盛り。もうすぐすると花弁は周囲から茶色く色が褪せてきます。それでも元気なアジサイはジトジトした梅雨に元気を与えくれます。

どうです?元気になれるでしょ。

そしてポンポンダリアが開花し始めました。そして3年目にしてようやく全体の容姿が整ってきたようです。

なんだか気品がある花のようです。

そして夏になると時々聞かれるハンゲショウ。葉っぱの半分が化粧をしているかのよう・・・から名前が付いたとか。

ドクダミ科なのでドクダミと似た花も咲きます。

夏の植物ですがもういい感じです。

そう言えばブラックベリーの花もそろそろ咲いてきています。今年もまたジャム作りができそうです。

そして秋の七草の一つオミナエシなんですが、これがなんと咲きそうです。ちょっと早い感じですが・・・。

奥ではナスの花も咲き誇り、結実も盛んです。

アサガオはこれからツルを伸ばして行くでしょう。夏の植物の活動はこれからです。

人間も負けずに頑張らなくては。

夏野菜

木曜日, 6月 11th, 2015

花壇の隅で一昨年、昨年の夏はズッキーニを栽培していました。

今年はナスに挑戦です。とは言いましても今は栽培の仕方も広く公開されていますし、苗もホームセンターで簡単に入手できます。またどのような苗を選べばいいかも指南されているので素人でも簡単に育てられます。特に初心者は接木された苗が丈夫で育てやすいとか。その通りに従います。

今回は初めてなので「初心者向け」と書かれた接木の苗を3つ入手しました。

いつもそうなんですが思いつきで植えてしまいます。本来は2週間ほど前から計画して、土に石灰を混ぜたり徐放性肥料を混ぜ込んだりと下ごしらえをしなければならないのです。ところが思いつきですからこれが出来ていない。出来ていないとなるとエイヤ~ってやるしかないのです。昨年のズッキーニの時は事前に調整しましたが、していなかった一昨年前と比べても成果はあまり変わりはなかったか、逆に採れた量は多かったように記憶しております。

5月、ナスの苗を買ってから慌てて石灰と肥料を混ぜ込み、水をたっぷりと染みこませ、3日経ってから苗を植えました。

今年の5月は真夏日が続いたせいか、それからの生長が目覚しく花が咲きました。

花の色はナスの色です。雄しべが黄色、雌しべが黄緑色。もしも雌しべが雄しべより短いと、その苗は栄養が足りていないそうです。ナスは肥料食いなんですね。

そして7日ほど経つとナスの実がなりました。一番初めのナスは小さめで収穫する方が良いと書いてありました。

ちゃんとナスです。早速フライパンに油を敷いて焼いて頂きました。

ちょっと早い夏野菜の収穫でした。

 

 

アジサイ

月曜日, 6月 1st, 2015

病院駐車場にある花壇のアジサイが満開です。このアジサイは4~5年ほど前、とある獣医師の先生から頂きました。最初は挿し木から大きくされた小さな苗でした。一生懸命育てたつもりでしたが、ある暑い日水遣りが悪かったのでしょう、枯れさせてしまいました。諦めきれずに水やりを続けました。

すると秋になり冬にっていくに連れてなんとなく元気になってきました。

そして翌年地植えしてやり肥料をやったりしていると一つの花が咲き、その翌年、次の年と重ねてゆくに連れて花芽も増え、今ではとても美しいアジサイの木になりました。

ピンクやブルーと色を変えて咲いていきます。

少しまでまでは花の赤ちゃんだったのですが、今は大きく生長してくれました。

近くに寄って見てみますと、口をパクパク開けた鳥のヒナのようです。

西日が思いっきり当たる所に植えてしまいましたのです、日中は直接紫外線を当てない様にしてみまました。少々過保護でしょうか。

それでも1日でも長く咲いてくれれば幸いです。

ことば

土曜日, 5月 30th, 2015

ときどき言葉を聞いていて違和感が発生することがあります。

夜たべるご飯を「夜(よる)ごはん」。う~ん確かに通じるのですが今ひとつピンと来ません。だってそのような言葉を習って来てませんもの。

辞書にも載っていないそうです。一部では「新しい言い方」と断って掲載されているとも聞きます。

やはり夕飯(ゆうはん、ゆうめし)晩ご飯、晩飯などが聴き慣れているし、言い慣れている気がします。

また、周りの空気を総じて雰囲気と表現しますが、これも「ふいんき」と発語する人が多いのにも驚きます。TVのアナウンサーや芸能人でも言ってます。

「ふいんき」ってどう書くの?って思います。やはり「ふんいき」ですよね。

ああやだやだ。年を重ねるとこんなことが気になるんですから。

まだまだPM2.5

月曜日, 5月 25th, 2015

いつになったら止むのでしょう、PM2.5。

質の悪い燃料などが原因らしいのですが、大抵は5月で収束するそうです。もうしばらくの辛抱でしょう。

PM2.5は2.5μmの大きさですが、具体的には人間の毛髪の1/30、スギ花粉の1/10の大きさだそうです。とても微粒子なんですねえ。

実際にはこれがアレルギーやアトピーを悪化させたり、喘息を悪化させたり、長期にわたる問題としては肺に悪影響を及ぼし呼吸器障害や果ては循環器障害を引き起こすそうです。

この時期鼻水が止まらない、咳がよく出る、結膜が炎症を起こしているなどの症状がある方はマスクをして外出したほうがよろしいのではないでしょうか。

ちなみにタバコにもPM2.5が存在していることが判っています。

頭塔ってご存知ですか?

月曜日, 5月 25th, 2015

2年ほど前にTVで紹介されていた頭塔。まるでピラミッドみたいな7段の土でできた塔です。

高畑交差点近くにあるホテルウェルネス飛鳥路の西側にあります。

とっくに過ぎてしまいましたが、連休中は特別に説明をしてくれるという事で立ち寄ってみました。ちなみに平素は予約すると見せて頂けるそうです。でも説明はないとか。

確かにミラミッドのようです。この塔は東大寺の良弁さんの弟子が、時の天皇から庶民の不安を治めるために言いつかり建てたそうです。

中国や韓国ではこの時代このような塔が建てられていたようで、遣唐使によるアイデアで取り入れたそうです。

創建当時は各段に瓦の屋根が備えられていたとか。

その後風化して近代になって発掘を始め今のお姿に修復したそうです。

また大和郡山城築城の際に頭塔の一部の大きな石を持って行き城壁に使われていたり、橿原神宮でもここの石が見つかったりしているそうです。

 

各面にはたくさんの仏像が掘られた石があり、民衆に簡単に仏教に触れてもらおうという方針が見て取れると聞きました。

奈良にはまだまだ知らないところがたくさんあります。

マクロの世界

金曜日, 5月 8th, 2015

ジャーマンアイリスってご存知ですか。春になると咲く花です。

 

今病院の花壇で咲いています。しかし咲いている期間は短く、すぐに萎れてしまうのです。

花の構造を近くで見ると、ファンタジーな世界がありました。

 

このヒゲで昆虫を誘い、奥に誘い込むのだそうです。

ぼったくりバーの呼び込みとは違いますが、やはり誘いがあると昆虫は寄ってくるのですよね。

ちなみにぼったくりバーでぼったくられても、警察は民事介入はしてくれないとか。

みなさん注意しましょう。(誰も行きませんわな。)

お陰さまで30周年

日曜日, 4月 26th, 2015

今月でお陰様を持ちまして開院30年目を迎えることができました。

思えば20代後半で両親の援護を受け、一つの動物病院を開院できたことは、贅沢でもあり幸せでもあり不安でもありました。

まだまだフィラリアという病気やダニが媒介するバベシア症などという病気が知れ渡っておらず、ましてや予防が出来るなどご存知な方はほんのひとにぎりの時代でした。

当時はパソコンはなくようやくワードプロセッサー(ワープロ)が出始め、これで説明用の用紙を作ってはお話することが日課でした。

動物病院はと言うと動物の具合がよほど悪くならない限り来院されませんでしたし、死ぬ前に来ればいい・・・くらいの雰囲気もありました。もちろん「血液検査をさせてください。」と申し出ると「血液って赤いの?何が解るの?」と質問されましたし、レントゲン検査も同じくです。

それが今では飼い主様側から血液検査のご依頼は基より、CTやMRI検査についてご質問を受けることも珍しいことではなくなりました。

動物医療の内容や体制もかなり変わりました。飼い主様方の意識や知識も変わりました。

私たち獣医師および動物看護師もより一層努力し、皆様とともに皆様の動物の健康管理に邁進してまいります。

最後になりましたが、信頼を寄せ応援して下さっている飼い主様方、今まで支えてくださった飼い主様、獣医師の諸先輩方や仲間たち、関係者の方々、スタッフの方々、恩師・友人たち。そして今も健在でおります両親と家族、家族である動物たちに感謝します。

 


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