今年の春はどうもいけません。雨ばっかり多く、これを菜種梅雨と言うらしいのですが、私、風情を感じるほどまだ人間が出来ておりません。
何と言いましても桜の開花シーズンがあっという間に通り過ぎてゆきました。
あっという間です。
しかしそんな天候の合間を縫って、多少桜を見てきました。
様々な桜を見ることで驚きと高揚感がありました。
また来年には異なる桜に出会えるでしょう。
こに数日ウグイスのさえずりが徐々にではありますがそれらしく啼いています。
富雄川沿いを走っていますとツバメのような鳥が飛んでいました。帰宅して病院前でもやはりツバメがスイスイ飛んでいました。もう飛来してきているのですね。
河津桜でしょうか、桜の木が数本八分咲きの様子。
お水取りも終わったとこだし、木々のお手入れも始めました。
一昨年拾ってきた紅葉の種が発芽し、昨年中に6cmほどに伸び、一人前にしっかりと赤く葉が染まってくれたのですが、どうもヒョロヒョロしているものですから、切り詰めてやりました。盆栽みたいになると面白いですが。
そして2年前の秋にご自身の庭から引っこ抜いて下さったフジバカマの苗。これがかなり生長しとうとうはち切れんばかりに殖えたものですから、苗を数鉢に植え替えしてやりました。たくさんのフジバカマが成長して、アサギマダラという蝶蝶が飛んでこないかなあと期待が膨らみます。
昨年の真夏、祇園祭の前後に八坂神社境内で分けてもらった八坂守(むくげ)。ようやく気候が良くなってきましたので地植えしてあげました。
そう言えば昨年植えたカタクリの花が今年咲きました。あげるべき肥料を与えなかったため、葉っぱの成長は悪く、それでも花は咲いてくれました。
クリスマスローズは六鉢ほど可愛い花を咲かせています。
タイツリソウやアジサイは今年も葉っぱを茂らせようとしています。
四季を通じて花が楽しめるといいですね。
東京では平年より3日早く靖国神社にある標準木の桜が開花したそうです。それに続き和歌山も開花したと報告されています。河津桜はあちらこちらで一足早く満開のようですが、ソメイヨシノいよいよです。
こうなると気になるのは外の環境です。桜の花は見たいけれどクシャミがでて~、なんて話が聞かれます。クシャミの原因としては今ならスギ花粉がメインですが、忘れてはいけないのがPM2.5をはじめとした環境汚染物質です。
ところで奈良県西部でPM2.5を測定している場所をご存知でしょうか。
百楽園の青和小学校に観測所を設けているそうです。
(奈良市のPM2.5 測定結果)
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1359967477409/
その他県下では天理、王寺、御所、大台ケ原にもあります。
それぞれのデータを見ておりますと、1時間ごとの情報が事細かに、しかもPM2.5のみでなくその他9項目も調査しているのです。
時間帯によってこうも異なるのかと思うほど差があり、今日などは深夜から午前中の数値がとても高いのです。午後になり一桁に落ち着きました。
今日私は朝から鼻水が止まらず困ったのですが、午後から大して症状がでません。花粉症優先というよりもしかしたPM2.5をはじめとした環境汚染物質が原因だったのかも知れません。
ちなみによりますとスギ花粉は今月いっぱいがピークで徐々に減少し、4月中旬以降はかなり少なくなりそうです。
がしかし、4月上旬からバトンタッチでヒノキ花粉が増加し始め、連休明けまで苦しめられそうです。
やれやれ・・・・。
お水取りも終わり奈良盆地には春が訪れました。
早いところでは来週くらいから桜の開花も聞かれることでしょう。
先日2日お休みを頂き、家人の引越しを手伝ってきました。これも春の行事です。そう言えば高速道路ではアリのマーク、0から始まる数字のトラック、黒いネコさんなどが列をなして走っておりました。
あまりにも好天が素晴らしかったので、途中静岡で高速を降り霊峰富士山を拝みました。
日頃関東に出張してもなかなかきれいな富士山を拝見することがありません。
この地域で住まわれている方々にとって、富士山は当たり前の存在でありながら、守り神のようなものかもしれませんね。荘厳でどっしりとした安心感があって、時間によって表情が変わる。ずっと見ていたい景色でした。
そこへとてもなつっこい白鳥が二羽やってきました。きっと釣り人に餌を貰っているのでしょう。こんなに近づいてきたら、猫に襲われる恐れもあり、やや心配になりました。
そんな富士山をあとにして、少し走ると小田原の桜の花が満開。う~ん。テンションが上がりっぱなしです。
曇り空だったのが少し残念でしたが十分に満開を堪能できました。
近畿中部から北部はこれからです。いい香りとそれに伴った生ぬるい温度が春です。
しかしいいことばかりではありません。花粉のシーズンでもあるのです。天気予報ではこの数日がスギ花粉のピークらしいです。が、花粉症はまだまだこれから。
散歩のあとのブラッシングやシャンプーは一生懸命実行しましょう。
二月堂の修ニ会が粛々と日々行われております。
奈良ではお水取りが終わるまで、畑をいじってはいけませんよ、と言われているらしく、農作業の目安にもなっているのです。
この行は練行衆という毎年12月に決められた11名の僧たちにより1260年以上続けられ(南都の焼き討ち、大東亜戦争でも継続していたそうです)、二月堂の別当にて1日を6つに分けて修行を繰り返し行われているそうです。またその修行はとても厳しい動的な修行だとも聞きました。
お水取りは3月1日から始まっていますが、土日や12日14日はさすがに人出が多く予想され、市内も交通規制が引かれるとか。また二月堂周辺への入場制限もあるとも聞きました。
そんな中ほぼ毎日19:00からお松明に火が灯され行事が始まるそうですので、少し早めに現地に入り堪能してきました。
到着したのは18:00ごろ。まだ1時間もあるからなあ~なんて思っていたら、既に周辺には多くの方々が思い思いの場所を決め込んで居られました。
二月堂下の斜面がある芝生には、周囲を竹で囲まれた場所が作られ、お松明から落ちてくる燃えかすを心待ちにしておられる方々が集まっておられました。この場所は18:30には入場を止められ、制限がかけられていました。
あと30分というころ、修ニ会の成り立ちをアナウンスが流れ、歴史の一端を知ることもできます。
この頃僕は二月堂南側の階段下に居たのですが、到着した頃はまだ周囲も後ろもまだまだすいていたのですが、後ろを見ると人でギッシリ。既にここまで上がってくることすらできない程です。
そして開始3分ほど前、二月堂北側の屋根のついた階段を、ゴウゴウと燃え盛ったお松明が上がってきます。
そして本堂の北側の回廊へ登場し、燃え盛るお松明を掲げ、火の粉をふるい落とし演出?が繰り広げられます。しばらくすると回廊の手すり沿いにお松明を回転させ南側の回廊へ。
そしてまたお松明を掲げ、火の粉をたくさんふるい落とします。
その頃次のお松明が北側へ上がってきており、北と南の練行衆の声による合図で南側のお松明は退去し、北側のお松明は回廊の手すり沿いに回転させて南側へ到着します。
これを合計10本。12日は11本が上がるそうで、この日はとっても混みそうです。
お松明は概ね20分ほどで終了。その後燃えたお松明の枝を拾って家に掲げていると無病息災だとか。今回は参加せず帰りました。
お松明は練行衆にお付き添いしている童子という方が持っておられるのだそうです。2011年に行われた講演会で東大寺の長老 橋本聖圓(はしもとしょうえん)師と東京文化財研究所無形文化遺産部の名誉研究員による対談が紹介されており、この中に書かれている内容としましては、お松明は本来行ですのでイベントとは異なり、静かにお松明を扱うようにしているそうです。しかし観衆が拍手で出迎え、しかも感嘆の声が響き渡るとお松明を持つ手が自然と大きく動いてしまうのだとか。やはり人のすることですから止むを得ないのでしょう。
そう言えば前回来たのは僕が中学の頃。一緒に行った友人は火の粉を手の甲に被り、結構大きな火傷をおっていました。しばらく水膨れが治っていなかった記憶があります。見る方も注意しなければなりません。またダウンジャケットなどを来ていくと、これも表面が溶けてしまうので上着にも配慮がいるようです。
その頃はこんなに多くの人が来ていなかったような気がするのですが。
1月に入ってすぐですが、4日あたりからくしゃみが時々出ます。
そんな方おられませんか?
PM2.5はもう既に上空で舞っています。晴天であまり風の無い日、遠くを見ると霞んでます。
それに伴うものかどうかは判りませんが、注意が必要ですよね。
花粉はさすがにまだですた、2月中旬になると注意が喚起されます。しかしそれ以前から徐々に飛散を始めていますので、1月下旬くらいから準備が必要でしょう。
また嫌なシーズンがやって来るのですよね。
奈良の1月は若草山の山焼きから始まる、と言っても過言ではないような気がします。
奈良にこれだけの人々が集まる行事なんて、そうそうないと思いますが、事実近鉄奈良駅前から東に向かう道の両側の歩道は人・人・人でいっぱい。県庁ではイベントをやっていますし、美味しい匂いがあちらこちらで漂います。
奈良公園では鹿が鹿苑に戻っていなければならない時間なのに、数頭がフラフラしています。どこにでも居るもんです。今夜は奈良公園で朝を待つのでしょうか。
さて今年は公会堂の付近で山焼きを見ることにしました。
18時15分頃、ファンファーレの代わりに花火がズドーンと打ち上がりました。
鹿の顔です。角、眼、鼻があります。よくできています。
花火が終わるといよいよ真打登場です。
若草山のシルエットが炎で描かれています。
もうすぐすると春の訪れが聴こえてくるでしょう。
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