♪ 院長のココロなのだ!

あれから20年 5:47

土曜日, 1月 17th, 2015

あれから20年が経ちました。朝5時47分。真下から突き上げるようなパワーに驚き、突然目覚めました。そのときはまだ今の建物ではなく、木造2階建ての病院兼自宅。バスやダンプカーが通っても揺れる有様の建物でした。それだけに建て替えを考えていた矢先の出来事でした。

揺れるやいなや寝床を飛び出し、愛犬を小脇に抱え階段を降りようとしたとき揺れは止まりました。

それからは刻々と時間が過ぎるにつれ流れてくる情報の多さに驚嘆。

なすすべもなくただTVにかじりつくだけでした。

数日後神戸から避難されてこられる方々。恐怖で病気になる動物たち。何もかもが初めての経験でした。

日々の生活を守るのがやっとだったのか、足がすくんでしまっていたのか、奈良でなくてよかったとでも思っていたのか、震災に向かって積極的に動けなかった自分がいました。

今となっては後悔しきりです。

おそらく多くの人はあの経験で、少なくともいろいろな人生観に影響したことでしょう。

二度と起きて欲しくない天災です。が、これは誰も止めることができない地球のちからです。地震に対してもっと真剣に対策を取らねばなりません。

当院は今年で開業30周年。今の建物に建て直して19年が経ちます。

何かと節目の一年として考え直す今日一日となりそうです。

そして今日、6時前に当たり前に起きることができました。感謝、感謝。

HAPPY

月曜日, 1月 12th, 2015

昨日様々なDog Life Supportを目指しておられるNICE DOGの上野様から下記のメールを頂きました。

ぜひご覧ください。とても楽しい動画です。思わず笑がこぼれます。

残念ながら当方のHP機能が故障しているため、下記のURLをクリックしても動画に飛びません。URLをコピーして検索サイトに貼り付けてご覧下さい。

「昨年、大ヒットしたファレル・ウィリアムスの「HAPPY」という曲に合わせてダンスする動画をYouTubeに投稿するのがブームになったのをご存知でしょうか?

その、「HAPPY」動画をNICE DOGを応援してくれるワンコ達で作りました。

愛犬たちのHAPPYを是非見てください。」

https://www.youtube.com/watch?v=g9BC8ICISiA

  

七草粥 ー 御香宮 ー

土曜日, 1月 10th, 2015

七草粥の食材は時々スーパーマーケットなどでも陳列販売されていることがあります。

最も古い記録としては991年醍醐天皇に後院より七草を献上したと言う記録があるそうです。

一般に私たちは七草粥を頂く習慣は然程なく、知識としては知っていても特別な時にしか食することはありません。

先日伏見区の御香宮で七草粥が頂けると聞き行ってきました。

到着すると既に行列ができておりました。

せり、なずな(ぺんぺんぐさ)、ごぎょう、はこべら(はこべ)、ほとけのざ、なずな(かぶら)、すずしろ(だいこん)

これらの食材は6日の夜から7日の朝にかけて準備するそうで、

せり 午後6時、なずな 午後8時、ごぎょう 午後10時、はこべら 午後12時

ほとけのざ 午前2時、すずな 午前4時、すずしろ 午前6時、

午前8時に東の祝水にて調理する・・・と書いてありました。

面倒ですねえ。

お釜で温められたお粥からは、とても美味しそうな湯気が立ってます。

お椀によそわれて七草を上からそっと載せます。

お箸と一緒に塩昆布も頂き、それと一緒にお粥を口に注ぎます。

中にはお餅も入っていて、神様からのお下がりを頂戴しました。

今年一年皆元気で過ごせますように~。

偶然前に座った年配の男性。「どっから来たん?」と聞かれ「奈良から」って答えるとご本人も奈良の人。いろいろお話もしたり大声て笑い合ったり、そんな袖すり合うも他生の縁もどこか楽しい街中の行事です。

2015年です

木曜日, 1月 1st, 2015

今年の年明けは例年にない気温低下です。

とうとう元日から雪が降ってきました。考えようで、屋内でジッとして日頃の疲れを癒しましょう。

こんな時動物たちは人から様々な食べ物をもらい、正月が明けると肥満になっていたり、お腹を壊してみたりします。

くれぐれもご注意ください。

年末の大掃除

月曜日, 12月 29th, 2014

とうとう泣いても笑っても1年が暮れようとしています。

とは言いましても31日の翌日が元旦と言うだけで、続きなんですけどね。

それでもケジメが大切なので大掃除をしました。

一番大事なのが床掃除です。

ところが我が医院には強い味方がありまして、

と、何故かこのようなプロ専用の床クリーナーとでも言うのでしょうか、機械が居ります。

これは使い慣れていないとスイッチを入れた瞬間機械に振り回され、挙句の果てには周囲の壁にぶち当たり破壊して回ります。しかし使い慣れてくるとこれほど楽で、力の要らない床磨きはありません。

ただ磨き終わったあとの廃液処理がやや大変です。

それが終わると今度はワックス掛け。これはモップで伸ばしてゆくだけです。

 

その Before After がこれです。床に映った2つの電灯の光にこれだけの差が出ます。

これで日々の床掃除が楽にそして衛生的になります。

これでまた美しく病院を維持できます。

皆様、今年一年如何でしたでしょうか。

新年も皆様にとりまして良きひつじ年でありますようにお祈りいたします。

急に真冬。でも生命は育まれています。

土曜日, 12月 13th, 2014

今年の冷え方は尋常ではない速度です。

お陰できれいな紅葉を見ることができました。

病院内で植物たちがそんな寒さを横目に生長し、ストレチアは昨年に続ききれいな花を咲かせてくれました。

この春に少し大きめの鉢に植え替えてあげただけです。それでも3つの花芽をつけてくれました。

そして確か5年くらい立つパキラ?なんですが、妙に葉っぱだけが上に集中し、幹がヒョロヒョロしてきたので途中で切ってやり、切った上の部分は別の植木鉢に植え、残りの下部分をそのまま育てたところ、ただの木の幹がず~と続いていたのですが、なんと葉っぱが生えてきました。植物は強いです。

 

シンビジウムも3年目を迎えました。根が大きく育ったので、2鉢に分けてあげました。

どうやら今年も花芽をつけてくれたのかな?

 

寒さには弱そうなので屋内で育てています。

椛(もみじ)の生長

火曜日, 12月 2nd, 2014

昨年8月上旬拾い集めたもみじ種です。まだまだ青いままでした。

これを冷蔵庫に入れて2~3週間。そして種の部分だけ植えてあげるといいそうです。それでも発芽率は半分あるかどうか・・・。

その作業を年明けに実施しました。

 

すると5月半ばになんと芽が出てきました。

 

もうしばらくするともみじらしくなってきて。

 

とうとうこの秋には紅葉しました。

我が家の紅葉です。

 

今時期の花たち

日曜日, 11月 30th, 2014

周囲の林は色付きそろそろ葉が散り始めています。

そんな今ではなく、数週間前の花たちです。

シュウメイギク

 

シュウカイドウ

花ではありませんがレモン。これは今夏にN様より頂き育ててました。

しっかりと黄色い実がなりました。先日1個だけ収穫しました。

バラ。これは吉野の道の駅で思わず入手した苗です。結構肥料が必要なんですね、バラって。でも手入れをしてあげればその都度咲いてくれます。今年だけで3~4回は開花してくれました。

どれも可愛い花です。

 

心を落ち着かせる

土曜日, 11月 29th, 2014

先日新聞で見た記事で、「風景を見るだけで疲れが軽減」http://news.yahoo.co.jp/pickup/6132868

という記事がありました。理化学研究所が発表したものですが、心が和む風景を見ると、予想以上に疲れが軽減できたという論文です。これを日本疲労学会(あるんですね。こんな学会)で報告されたそうです。

『「癒やし写真」に選ばれたのはほとんどが海や川、野原の風景で、青や緑の多い写真だった。「非癒やし写真」は人混みやビルが密集する風景が多かった。』とか。

空の色、海の色、美しい緑の色は本当に安らぎます。

 

では紅葉の写真をみるとどうなんでしょう。冬に向けて心がホットになり、高揚してくるんでしょうか。

確かに心が落ち着くより少しワクワクしてきます。しかしあと数日もすると、いや今夜にも雨風によって散ってしまう寂しさもあります。赤ければ赤いほど、黄色ければ黄色いほど散ってしまうと寂しさは倍増しそうです。

これを抑えつつじっくりと己と対峙する・・・これを楽しむのが面白そうですね。

しかし散りゆく紅葉や残り紅葉も良いかも。そんな季節です。

 

雲海と来れば・・・

火曜日, 11月 25th, 2014

竹田城をご存知でしょうか。

兵庫県朝来市和田山にあります山城です。ここは室町時代に建てられた城らしく、あまり詳しい記述はないようです。

現在は城自体はなく石垣が残ってるだけです。

がよくもこんな高いところ(357m)に資材を上げて城を築いたものだと驚かされます。ちなみに生駒山は642mだそうです。調べると積まれている石は山の石を利用しているらしいです。それにしても恐ろしい労力を使っているだけに当時の勢力が想像できます。

この辺は円山川から立ち込める霧が一面を覆い尽くし、その雲海の中に浮かぶような城を見ることができることから、天空の城とか日本のマチュピチュと言われているそうです。

実はこのような条件を持ったところは他にも福井や岡山にもあるようでした。

いつかは見てみたい場所として考えていたのですが、ある日(先月のことでした)さまざまな条件が急に整ったので思い切って出かけてみることにしました。

条件とは

1)病院を数時間空けてもいいこと

2)最低気温と最高気温が少なくとも10度以上ある10~3月の期間

3)快晴であること

4)無風であること  でした。

そこで朝2時に起床。準備を整えて2時50分出発。竹田城全体を見ることができる立雲峡に出かける計画を立てました。

近畿自動車道-中国道-吉川JCT-舞鶴自動車道-春日IC-北近畿自動車道-和田山で降りて朝来市の設定している無料駐車場へ直行。

この辺りまで来ると周囲は霧が出ていました。周りは真っ暗。まだ5時ですもの。それでも駐車場には既に20台以上の車が止まっており、もうお山に登っている方々の存在が伺えます。

さあ日の出までそれほど時間がありません。あと75分ほどで日の出と予測し、駐車場から登山口まで10分。登山口から展望台まで60分。として歩き出しました。

結構カメラや三脚が重荷です。が足早に歩きました。きっとこれではバテルだろうなあと思いつつ。登山口から登り始めた頃、やっぱり汗が出てきました。汗は冷えると大変体力を奪います。早々に1枚脱いでタオルを首に巻きます。

第1展望台に到着。

この辺りから勾配がきつくなりました。汗もダラダラ出てきます。周囲は霧の中。

そこから10分も歩いたでしょうか、後ろを見ると雲海の中の竹田城が見えます。どうやらここが第2展望台のようです。人が5~6人ほどおられますが、とても足場も悪くてこれ以上は三脚も立てられません。

もうしばらく歩くことにしました。すると更に急な勾配で足元が滑りやすくなって来ました。なんとか上がりきるとそこには15~6名ほどの人々がカメラを構えていました。ここは第3展望台・・・・?だったようです。とは言いましても柵やベンチがあるわけでもない所です。

まだ朝日も昇っていない空。正面にはうっすらと見える竹田城とうごめく綿菓子のような雲海。やっと到着したようです。これを見るためだけに計画したこの時間。充実の瞬間!と感慨に浸るまもなく三脚を伸ばし、カメラをセットして、条件を試して、いざ・・・!

すると立雲峡の背後から少しずつ朝日が昇ってきているようで、目の前の竹田城や雲海が鳶色に染まり出し、さまざまなトーンを見せてくれます。

 

気が付けば1時間ほどず~と見続けておりました。その間さまざまな条件でシャッターを押したり、レンズを交換しては思いっきり近づいたり、上手に撮れたかどうかは判りませんがいろいろ楽しませてくれました。

7時すぎ。まだ少し居たかったのですが、午前中に帰りたかったので引き上げることにしました。

滑る足元に注意を払いながら下山です。

無事駐車場まで下りてくることができました。車に乗ってまずは、汗で重たくなったシャツを着替え、残っていたおにぎりを頬張り腹を満たしました。そしてゆっくり発車。

やはり広い範囲で霧が立ち込めており、20分ほど走らないと青空は見えませんでした。

そして無事11時頃自宅に戻りホッとしたのでした。

そう言えば先日亡くなられた高倉健さんの最後の映画も、ここで撮影されていたみたいですね。

いい景色を見ようと思ったら、労力を払わないと見ることができない風景もあります。

報われた気持ちでした。


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