♪ 院長のココロなのだ!

十津川村で

水曜日, 5月 14th, 2014

1日中病院を休診致しまして十津川村へ狂犬病集合注射へ行って参りました。

とっても遠方ですし業務に遅れると大変なので、日曜日の午後から現地に乗り込み、民宿で1泊、そして朝8時から開始。というプログラムです。

日曜日は連休明けとあって診察も遅くまで続き、終わるや否や早朝から積み込んだ荷物の入った車に乗り込み出発。お連れの先生と合流して昼ごはん抜きでとりあえず十津川へ走りました。

十年ほど前の十津川行きとは異なり、今は京名和道路がところどころ完成していることから時間短縮ができるようになり、十津川とは言え恐れることはない事に気づきます。

また五条から南へ下り大塔へ入った後も、以前の道ではなく、トンネルも数多く完成しており走りやすくなりました。

一方トンネルとは言えども道幅の狭いところも多く、大型ダンプカーやバスとすれ違うのは必死のパッチです。

何とか夕方には谷瀬(たにぜ)の吊り橋へ到着。ここまで休憩なしに来たものですから、あと20分ほどで宿舎ですがとりあえず一服です。

あの有名な吊り橋を渡りました。多くの観光客が来られていたので20名ほどが歩くのですが、どうも左右に揺れます。写真を撮るにも一苦労。橋の両サイドには網が張られてあり、落ちないようにはなっているものの、やはり下の川に焦点が会ってしまうととっても怖いものです。

 

何とか渡りきり、反対岸のお店に入りました。

すると「鮎うどん」という物を発見。そう言えば昼ごはんを食べずに来たものですから急に空腹に気づき、早速「串こんにゃく」と一緒に頂く事にしました。

 

このお店は谷瀬集落の方々が交代で店番をされているそうで、とっても会話も楽しく居心地のよいお店です。出てきた「鮎うどん」。まず鮎の甘煮を頭からかじると風味がジワ~と口いっぱい広がり、薄味のお出汁を引き立てます。

これでお腹も落ち着いたので再び橋を渡り宿舎へ直行です。

こちらの道は信号が殆どなく、奈良市内で20分走るのと十津川で20分走るのでは距離が全く異なります。

宿舎は泉湯という温泉の中にあり、役場から1分もかからない所です。決して賑やかさもなく、煌びやかさもなく、ともすれば寂れ果てた民宿にも見えます。しかしとても親切で丁寧なお世話をして下さいます。

近くに公営の温泉もあり、温泉の好きな方はお勧めです。温度はやや高め。ヌルヌルした感覚もなくアッサリとしたお湯です。匂いはイオウの香がして、温泉に来たなあ~と思わせてくれます。

この日はゆっくりと寝て翌日、朝8時からしっかりと仕事です。

役場の方の運転する車に乗り込み、険しい山道や細い細い道。とんでもない勾配の道を幾つも幾つも走りました。

合計16箇所を回り予防接種を実施してきました。

共通して言えるのは、人々の応対が親切で優しく、犬達もとても人が大好きで、唸る犬はまずいません。

一方2年前の災害でまだまだ復旧工事が多くの箇所にて行われております。会場の移動中にも深層崩壊と言う、大きな大きな地すべり跡を幾つも見ました。その中には明治時代に起こった深層崩壊の後も残っており、その場所から100mほど離れた場所で今回も深層崩壊が起こっております。

そのあおりで尊い人命が幾つも亡くなっておられ、そっと手を合わせてご冥福をお祈りしました。

十津川村ではあの災害以来、人口の流出が止まらず、相当数減少したとも聞きます。

奈良県の北部にいては実感できていない現状が十津川村にはまだまだあることに驚きと無知さを実感した次第です。

 

鉢高原の夜空

日曜日, 5月 4th, 2014

鉢伏山といいますと兵庫県にあるスキー場として有名です。谷を挟んでお向いには、氷ノ山という小さいながらも雪質のよいゲレンデもあります。

奈良からは車で3~4時間ほどの距離。現在は中国自動車道 吉川JCTから舞鶴若狭道へ入り、次に舞鶴若狭道を春日JCTで降りて北近畿豊岡自動車道(春日和田山自動車道-遠阪トンネル自動車道)を走って、終点 八鹿・氷ノ山インターチェンジで降ります。そこから国道9号線(山陰道)へ降りてひたすら西に向って走りますと目的地鉢高原に到着です。

この道のりを連休中の午前診察が終わり次第、重大な問題がないことを確かめ、午後2時15分ごろ出発しました。さすがにゴールデンウィークです。中国道 宝塚あたりまではお約束の渋滞でしたが、その後はスムースに走り、鉢高原に到着したのは午後5時半ごろでした。3時間15分ほどかかった計算です。

昔は中国道 福崎で降りてひたすら国道や県道を走ったものです。

途中にはこの季節鯉のぼりが谷あいを泳いでいます。

また棚田もきれいに整備されていたのですが、農家の高齢化が原因でしょうか、今年は棚田の田植えが一部しか行われていませんでした。

鉢高原には友人の高校時代から利用しているとある高校の施設があります。僅かな利用料金と食料を持ち込めば泊まる事ができるのです。設備は老朽化が進んでおりますし、暖房設備もありません。寒ければ毛布を重ねて寒さに耐える。腹が減ったらそこらにある野草をてんぷらにして食べるか持ち込みの食材を食べる。風呂などとんでもない。トイレは最近ようやく水洗になったけど、水道から出る水はそのまま飲水に利用するのは薦められない。という施設。いわゆる山小屋です。

しかしここには人を呼ぶ素晴らしい自然があるのです。

例えば夜空。満天の星、★、ほし・・・。

 

 

不気味なまでの暗闇。

 

 

鳥のコーラス。

もう堪りません。

夜12時半頃まで友人達と話をしてそこから仮眠を取り、朝4時半起きですぐに帰宅です。

友人もこの日は診察があるので2台で山を降りました。

まだ朝日が昇る前の山間は、僅かな時間で色が変わります。とても美しい瞬間。

この時間をゆっくり堪能できないのが残念です。

また異なった季節に残しておきましょう。

そして7時20分到着。シャワーを浴びてご飯を食べて午前の診察に備えました。

 

真上から

火曜日, 4月 29th, 2014

花を真上から見ると変わったデザインです。

 

 

富士山も真上から見ると面白いだろうなあ・・・と言うとある塾の先生がおられました。

おもしろい子供の心理でしょう。

今年の夏野菜

火曜日, 4月 29th, 2014

今年もそろそろ夏野菜に挑戦の時期です。

昨年に続きミニトマト。そして今年は万願寺とうがらしに挑戦します。

ズッキーニは昨年も栽培しなかなかいいできでしたが、今年は黄色いズッキーニに変更です。

 

いずれも植え付けの為に、この冬作成したボカシ肥料を試します。

作物は土と有機肥料が必要な項目だと少し判ってきました。

後は水を切らさぬよう、そして風に負けぬように育ててゆき見守るのが大切だと思います。

 

春の花壇

木曜日, 4月 24th, 2014

梅桜 花は散れども 若葉活き活き と言ったところでしょうか。

花壇では数種類の花が次から次へとバトンを繋げております。

少し前まではナノハナが元気に咲いておりました。

チューリップはまだ咲いています。白いチューリップは散るのが早いような気がします。

ハナカイドウ。桜のようでですが桜より華やかな花です。でも強風と共に散ってしまいました。

 

昨年の秋から少しずつ植木も増えて、四季それぞれの楽しみ方ができれればと思います。

頂いたクリスマスローズもたくさん咲いております。今年はしっかりと肥料を上げて季節の管理を強化しました。すると元気な花を咲かせました。

八重というのでしょうか。花びらが重なり合って優雅です。

花の中にまた花?

種が出来ていました。

きれいに咲いてくれるととても楽しい花のお世話です。

春爛漫の秋篠川

火曜日, 4月 1st, 2014

いよいよ4月になりました。朝からTVでは桜の話題でもちきりです。

増税も始まりました。STAP細胞の話題も再燃。「わらっていいとも」が終わりました。

それでも桜の話題は人々の目を奪います。

昼過ぎ手術を終えた段階で40分ほど空き時間ができましたので、自転車で秋篠川の桜を見に行きました。

まだ全体は7分咲きくらいでしょうか。もっと開花するとそれはそれは素晴らしい光景が見られるはずです。今週末が楽しみですね。

川の中にはとても大きな鯉も数匹泳いでいました。

ホタルも放つことができるように整備されているとも表示されていました。

どんどん秋篠川は生命を取り戻していくのでしょう。

気がつけば3月

金曜日, 3月 7th, 2014

3月も第1週が終わりかけていました。

なんだか困難な病気との連続で、いささかお疲れ気味なスタッフ達。

しかし心うららかな春も徐々に来ています。昨日は啓蟄。

裏の林では先週当たりからウグイスも鳴く練習を繰り返してます。

先日から再生医療の分野では様々な取り組みが紹介されています。腎臓や心臓を作ってしまおう・・・という試みや、癌の治療に再生医療を加えることで、とっても良い成績が出ていることや、脳神経のの疾患で麻痺があってもそれをどこまでか生活ができるレベルに戻せたり・・・と素晴らしい研究がなされています。

しかし泣き所はまだまだ入口に立ったばかりの研究だけに、臨床への取り込みに時間がかかる事です。

そして結果に対して確実な根拠を裏付ける研究が現在進行形であるものの、まだ確実でないのもこれからの期待が寄せられるところでしょう。

 

雪が上がってほのかな春

月曜日, 2月 17th, 2014

日曜日の午後。雪も融けた町に出ることにしました。

神社をお参りしながら梅の花を探すことにしました。

梅と神社と言えば天満宮。じゃあ北野天満宮へ。

多くの参拝者がおられ、季節を感じます。学生諸君頑張ってね。

三光門の東南にある灯篭には1基だけ大黒様が彫ってありました。その大黒様の口なのか鼻なのか頬なのかわかりませんが、穴が二つ彫ってあり、そこに小石を置いてお願いすると願い事か叶うと聞き早速実行。うまく乗ってくれたのでお願い事をしてきました。

 

境内には梅の木がたくさんあるのですが、まだ開花している木は少なく、あと2週間もすると満開なのでしょうか。

 

お参りを済ませて近くのお饅頭屋さんで一息つき、今度は錦の天満宮へ。

 

 

紅梅は華やか白梅は清楚な花ですね。

まだまだ寒い日々が続きそうですが、春はそこまでやって来てます。

平城宮ポタリング

木曜日, 2月 13th, 2014

朝から曇ったり晴れたりの水曜日。天気予報では何とか晴れ間が多いとの事でした。

それにしても風が冷たくさすが2月だなあと感じます。

この日は休診日ですが午後から会議だし・・・。そうだ最近行ってない平城宮跡に行って見る事にしようと出発の準備をしました。

早速自転車にカメラを積んで、体温調節の効きやすい格好をして出発です。

自転車に乗ってゆっくり散歩することをポタリングと言います。なんだかのんびりしていていい響きです。

 

自転車に乗っていると最初の数十分はそうでもないのですが、徐々に筋肉が体温を作り始め結構暑くなり、汗もかいてきます。そこで体温調節の必要があるのです。

9時ごろ平城宮跡に到着です。この時間はポカポカしたお日様の恩恵がいっぱい。なんとも春の気分でした。

でも梅はまだ咲いておりません。

途中に寄った神社では蝋梅が咲いていました。この神社の蝋梅は毎年2月に拝見します。

 

花びらの表面にまるで蝋を塗ったような光沢です。

 

しばらく梅林のベンチに腰掛け、日差しを愉しんでみました。

すると北側のススキの原っぱが工事業者によって刈り取られています。もしかしてとうとう始まったのでしょうか。

世界文化遺産に指定され続けるためにはユネスコの言うことを聞かないといけないようで、市民に親しまれ、多くの生態系を持つ湿地を整備?し、平城京の全景を仕上げるのが目的のようです。大極殿の南側にある草地はすでに整備?され、来月には舗装されてしまうとも聞きました。

湿地帯や草原の存在は通常その上にある自然環境の保全も必要ですが、一方では地下に埋蔵されている遺跡の保護にはとても重要なものだと聞いております。

これを刈り取りユネスコの言われるままに工事を進めてしまうのは無念です。

この日はヒクイナが来ておりました。胸のところのオレンジ色が火のような赤さから名前がついたそうです。ツル目クイナ科の鳥です。親戚にはヤンバルクイナがいます。

とても神経質な鳥で、この日も3羽ほど見つけましたが、お互いがエサを食べながら近寄ると慌てて喧嘩します。しかし食べるのに夢中なんでしょうか、人間がある一定の距離で撮影してても我関せずです。随分腹の据わったところもあるようでした。

忙しそうに土の中をつついては餌を探しています。

写真を撮影するとき、動きの素早い鳥は難しいです。やっとピントがあったと思ったらすぐに次へ移動していて、なかなか追いつきません。

 

今の時季ですと他にはアリスイ、ベニマシコ、カシラダカ、コカワラヒワなども渡ってきております。聞くところでは遠くイスラエルよりヤツガシラという鳥が来ていた事もあるとか。

その他タウナギ、モグラなども生息しており、ヒバリやモズに関しては観察者を十分に愉しませてくれます。

 

そのうち刈り取られてしまうそうですが、この原っぱはどうなってしまうのでしょう。

聞くところでは若草山にモノレールを作るとも聞きました。

本当に必要でしょうかね。

 

 

そんなことを考えながら自転車にまたがって会議へ迎いました。

 

 

 

 

ストレチアの花

月曜日, 2月 10th, 2014

極楽鳥花(ストレチア、Bird of paradise flower)が開花してから1ヶ月が経ちました。

花言葉は「寛容」「未来」。日本へは明治時代に渡来。南アフリカ原産のバショウ科 常緑多年草。

どれだけ長く咲いていくれているのか判りません。

最初は一つの蕾から一つだけ開花したと思ったのですが、時間が経つにつれて今では一つの蕾から三つの花が開きました。ますますきれいです。

 

蕾が二つでしたから合計六つも咲いたことになります。

寒い冬ですが室内が明るくなります。

数週間前、先に咲いた2つの花の受粉作業を行いました。

もしかしたら種が出来るかもしれません。しかし種から苗を育てるのは相当難しそうです。

だからこそやってみたい気持ちです。


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