今年もやって来ました。チョコレートの季節。
もう既にご存じな通り、動物にはチョコレートのカカオに含まれるテオブロミンが良くない事を。
それでも毎年チョコレートを食べちゃった!!と言う来院があります。事なきを得てくれているから良いのですが、命にかかわることもあります。
お子様方が学校でチョコレートの交換をされているかと思いますが、カバンの中に入った甘い香りを動物たちは見逃しません。
くれぐれもご注意ください。
今年もやって来ました。チョコレートの季節。
もう既にご存じな通り、動物にはチョコレートのカカオに含まれるテオブロミンが良くない事を。
それでも毎年チョコレートを食べちゃった!!と言う来院があります。事なきを得てくれているから良いのですが、命にかかわることもあります。
お子様方が学校でチョコレートの交換をされているかと思いますが、カバンの中に入った甘い香りを動物たちは見逃しません。
くれぐれもご注意ください。
年末に誤食・誤飲についてアナウンス致しました。
そして年明け。やっぱり誤食です。
大きな犬が結局大きなタオルを食べてしまい、胃から小腸にかけてしっかりと流れてしまい、腸重積という病態まで引き起こしておりました。
お腹を触るとなんだか分厚い腸の塊が触るので、エコー検査すると腸の壁がやたらと太くなっています。麻酔をかけて内視鏡検査で胃内にタオルを発見!引っ張り出そうとしてもタオルは動かず。仕方なく開腹して胃を切開しタオルを引っ張り出すが、小腸にまで約40cmほど流れ込んでいるのが確認されたので、もう一か所腸を切開して除去。
そして腸重積も整復。幸いなことに腸は血液供給が十分に行き渡っていたので切除することなく終了。
数日後チョコレートを食べたプードルさん。
ビニールの包みを食べて自宅で吐き出したネコさん。
外でガラスの欠片を食べてしまったかもしれない柴犬さん。
どれもこれも人が確認してあげれば防げるものばかりです。どうか今一つ見てあげてください。
年末になると思わぬトラブルが増加します。
フライドチキンを丸のみした小型犬。
チキンの骨を食べてしまった子。
昨年あったのが台所の排水溝に設置してあるごみ取りのネットを食べた子猫。これは手術になりました。
最近夜間救急病院で報告されているのがマスクです。これは吐かせるのにも一苦労します。当の本人も辛いもの。
また消費者庁が人の子供対象に忠告しているのが「水で膨らむ樹脂製のボール」。1.5cmほどの大きさのボールを水につけると数時間後には4cmほどに膨らみ、インテリアとして子供のおもちゃとして100均で売られているようです。
しかし幼児がこれを口にして、開腹手術になっているケースが報告されていることから警鐘が鳴らされているのです。
勿論動物も全く同じです。決してきれいだら、楽しく遊んでいるからと言って与えないでください。
口に入る前は小さな物体でも、体内に入るととても大きくなって吐かせて出て来るものではなく必ず手術になります。
御覚悟を!
早朝車で走っていますとお散歩の方々を見かけます。毎日ルーティンとしてウォーキングをされているのでしょう。健康にいいですもんね。
しかし!!信号機のついた横断歩道でよく見かけるのが、平気で赤信号を無視して渡っている方。特に高齢の男性が多いような気がします。
きっと自己責任だから・・・なんて思っておられるのでしょうが、万が一の事があったら大変。
それにもしも子供たちが見ていたら説明が出来ません。
そんな早朝に子供は歩いていないって?とんでもありません。働くお母さんに手を引かれてだと思うのですが、小さな子供が眠そうな目で歩いています。
そんな子供が「お母さん。赤信号は渡っていいの?」って質問しているかもしれません。
自分を守るため、子供たちを守るためにも信号は守りましょう。
師走。12月。年末・・・・・。いろいろなこの時期の呼び方があります。
そしてクリスマスの季節でもあります。コロナ禍で都会には足が向かないこの頃ですが、おそらく街中ではクシルマスソングが流れているのでしょうか。
クリスマスと言えばケーキやプレゼント。
家の中の動物には危険が増えます。
ケーキのおすそ分けによる消化器障害(下痢や嘔吐)。それにチョコレートが加われば中毒。クリームの過食による急性膵炎。
プレゼントとして動物用のおもちゃを貰うと、喜んで遊んでいるうちに食べちゃった!!これが誤食。
プレゼントに使用していたリボンを食べてしまった事もありました。
嘔吐をさせて出すことが出来ればいいけど、大きさや形状によっては内視鏡による摘出か開腹による摘出。
いずれにしても良いことはありません。
辛い思いをするのはいつも動物たちです。そして急な出費に悔やむのは飼い主様方。
皆さまくれぐれもご注意を!!
天候も曇り空とは言え落ち着いた水曜日。
そろそろ大台ケ原の紅葉もきれいだろうかと散策に出ることにしました。
先週まで夏日が続き、エアコンを入れていた10月の中旬でしたが、この日は朝から気温が低く、朝5時の段階で外気温が9度。ダウンベストを羽織って外に出ました。
大台ケ原の駐車場に近づくにつれ車載の温度計は4度・・・3度と徐々に下がってきます。到着して計測しますと2.5度!!
2.5度です。しかも風が恐らく4~5mほどの強さで吹いており、重ね着をして厚めのジャケットを着てもまだ体温を奪っていきます。
低体温を起こすと体が動かなくなり、脳の活動も低下すると聞きます。これでは周囲の方たちにも迷惑をかけるでしょう。
即刻中止!撤退を決定しました。
周囲の方々は重装備。一方僕たちは秋の装備。危険極まりありません。
それでも駐車場の車は200台駐車可能ですが、ほぼ70%ほどは埋まっていました。
1日前の気象チェックではほぼ平地と変わりがないような表記だったのですが。そもそもこれがおかしかったのでしょう。
また改めて来ます。
下山時はところどころ晴れ間が見えて決断をあざ笑うかのようです。紅葉はまだ少し早いのでしょう。これからが期待できます。
どうぞこの記事をお読みください。
来る日も来る日も…猫を処分 「自分は悪くない」心押し殺した職員(西日本新聞) – Yahoo!ニュース
獣医師は自死率が多い職種と言われております。
その多くは「安楽死」の実施に心悩み、傷つき、朽ち果ててしまうのです。
子猫を捨てる人は、自分の目の前から「可哀そうな子猫」が見え無くなればそれでいいのでしょうが、保護猫の活動されている方々は絶対に死なせない、幸せに育ってくれるのを信じて里親を探し、保健所の職員の方々は来る日も来る日も対応に追われてるのです。
そもそもは捨てる人や避妊・去勢をせずに外で飼っている人に問題があるのです。
今一つじっくり考えなければならない秋の夜長です。
すっかり朝夕は過ごしやすくなりましたとは言え多少湿度は高いですし、まだ日中は30度前後。
そんなこの数日の夕方、近所のワンちゃん同士で簡易プールを楽しんでいた矢先、ちょっ目を離した隙にコーヒーのミルク容器を飲み込んじゃったと来院。この子は以前から時々異物を食べてしまう子だったのですが、この数年すっかりその行動も影を潜めておりました。しかし・・・・。
この容器は角が尖っており、若干嘔吐させるには問題があり、やむなく内視鏡で摘出しました。無事出てきた異物を見ると咬んで小さくなっていたものの胃から排出され腸を通過して体外に排出されるにはやや難がありそうでした。
結果、内視鏡的摘出が功を奏しました。
そして湿度が高く気温も高いとなると虫たちも元気です。お散歩中に草むらから貰って来たのでしょうか、シャンプー中に見つけたと言って、たくさんのノミを証拠品に持って来られました。上手にティッシュに包んでその上からラップを巻いて。ティッシュ越しに見ると複数のノミらしきものが動いているのが判りました。さすがにこれを開封すると一気に飛び出しそうでしたので、ティッシュの上からノミ駆除剤を噴霧し再びラップでくるんで数分後取り出し、虫の正体を確認しました。紛れもなくノミです。お腹が白く卵を有しているメスも居そうです。
ちなみに卵を擁しているノミを潰すとどうなるかご存じですか?ノミのお腹から卵がその周辺に飛び散り、もしも室内でこの行動を実行されていると部屋中にノミの卵が散乱します。そして気温が高くなってくると孵化して成長し、例え冬場でも室内でノミが元気に跳びます。
くれぐれもノミを見つけても潰さず、出来ましたらガムテープなどに張り付けて飛ばぬよう処理してください。
これからがノミ・マダニ・蚊の活動が活発になる時期です。11月の終わりか12月上旬までノミ・マダニやフィラリア予防は続けてください。
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