♪ 院長のココロなのだ!

製造中止

月曜日, 10月 25th, 2010

私たちは日常お薬をよく使います。もちろんよ~く考えた上で、必要かどうかを吟味するのです。

その中でも抗生物質は良く使う薬の一つです。これも耐性菌の出現が気になるところですが、動物たちの場合、初期症状がつかみにくく、どうしてもある程度進行した場合が多いのでやむなく使用せざるを得ません。

その抗生物質の中でも昔から「クロマイ」といわれ信頼を勝ち得てきたお薬がありました。小動物の分野では呼吸器感染、消化器感染にはなかなか良い効果を出してくれたのです。それにもまして、注射液や糖衣錠、パルミテート液というとっても美味しい味のシロップもありました。20数年前まではパルミテートパウダーというこれも美味しい粉の薬になっていたのです。

ところがパウダーはその頃製造中止になり、昨年注射液も製造中止を宣言。今年に入ってパルミテート液が製造中止。いずれも突然「製造を中止しました」と過去形でメーカーが伝えてきました。残るは錠剤のみです。

そして昨日当院で最後のパルミテート液処方となりました。長い間ありがとう。

いままで自分が舐めた薬の中で、一番美味しかった薬だったなあ。

二夜連続・・・

月曜日, 10月 18th, 2010

雲ひとつない夕空。今夜は冷えそうです。

気がつけば目の前には平城宮跡大極殿がライトアップされ浮かび上がっています。昨日の東大寺さだまさしさんに続き二夜連続コンサートに来ました。まさに三昧です。本日のアーチストは葉加瀬太郎さん。「情熱大陸」を始めNHK朝の連続小説「てっぱん」など今やTVの音楽では耳に入ってこない日がないくらい大活躍のバイオリニストです。ビジュアル的には髪の毛がモコモコの特徴ある人です。さぞかしいろいろな栄養を音楽に活かしておられるのだろうと思いきや、住居の半分をイギリスに移し、ヨーロッパの風を栄養に活動されているようです。

今回は彼の仲間たちも集まり、ピアノ、チェロ、ギター、パーカッションと抑えどころ満載です。

私たち夫婦の座った席はからは、ステージの人々はちらちらしか見えないまでも、大極殿を真正面から見ることができ、会場のど真ん中でした。

今宵の音楽は平城遷都を意識してか、全体たゆやかかな調べが多く、夜空を東から西、西から東と行き来するジェット機の点滅する光を背景に大極殿がどっしりとしており、まるで今と昔をオーバーラップさせるかのようでした。物理的時間の流れは時として人をエセ哲学者にしてしまうらしく、様々なことを考えさせます。こんな時間を持てること自体、今は困難になってきているのかもしれません。またこのような時間を持たせてくれる音楽が素晴らしいのでしょう。

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そんな中で面白かったのが観客の反応です。年齢層は比較的広く20代~60代の方が目立ちました。

まずは拍手のタイミングと意味合いです。演者紹介は比較的小さな拍手です。しかもあまり名前を知らない縁者はなおさらでした。葉加瀬さんが出てくると大きな拍手に変わるのです。おそらく前者は「あんたのことは知らんけど、葉加瀬さんが連れて来たのだから期待はしてますよ。」ってところでしょうか。後者はもちろん「待ってました!」でしょう。

そして曲が終わるともちろん大きな拍手になるのですが、余韻がなくなるか否かで拍手する人。余韻を楽しんで、なお一呼吸置いて拍手する人。様々です。ロックコンサートなどでは大抵の場合前者です。知っている曲が終わるとまさにこれです。しかし聞かせてくれる、考えさせてくれる曲は校舎になる方が多いようです。もちろん年齢的に直ぐに拍手したかったのだが遅れている方は・・・・、そのような方はいないでしょうねえ。

そして時間が経って観客の気持ちもかなりほぐれてくると、頭や肩が揺れてくるのです。寝ているわけではありません。リズムを刻んでいるのでしょう。アーチストたちと共同作業を行ってきているのではないでしょうか。同じ方向性を持って多くの人間が集うことは、とっても心地よい空気が感じられました。

エンディングはやはり情熱大陸。全員総立ちです。と言うか葉加瀬太郎さんが”Everybady stand up!”って。乗せ方が上手いんです。自信もあのボンボン頭を揺らせながら体をくねらせバイオリンを弾いてるのもですから、観客も乗らずに居られません。老いも若きもありません。

そして終演。ああ、今日も楽しかったけど、やっぱり寒かったです。しかし、Emergency Blanket(アルミ箔のような大きなシート)を持ってきたので暖かく過ごせました。小さく畳まれたシートなのですが、大きく広げて膝にかけると、なんと直ぐに暖かさを実感できるのです。NASA宇宙局の開発だそうですが、自分の体温がシートに反射して暖がとれるのです。これで東大寺でのコンサートの教訓が生かせました。

そして帰宅後、次女に「遊び呆けてるなあ」と厳しいお言葉を頂きました。恐縮です。

光明皇后1250年御遠忌慶讃奉納

日曜日, 10月 17th, 2010

光明皇后は聖武天皇の皇后として世策に影響を与えた方として歴史に刻まれ、東大寺建立にも大多くの助言がなされたともあります。

今年は光明皇后がこの世を去られて1250年目(760年)にあたるというわけで、慶讃奉納がコンサートという形で行われ、その中でも我々世代に馴染みのある、「さだまさし東大寺コンサート」に参加してきました。

土曜日の夕方ということもあって参加しやすい時間でした。会場は大仏殿前の大きな大きな会場。日ごろは参拝客が多く、まさかこんなところでコンサートをするのか?と思えるところです。この日は正面の六角灯篭が東京の展覧会に行っていてありませんでしたが、このようなことは東大寺始まって以来のことらしいです。灯篭がなかったお陰でコンサートは見やすくなったという説もありました。

私と家内は芝生に腰を下ろす席でした。こんなところに腰を下ろして大仏殿を見上げる、なんて初めてですからとっても新鮮な角度です。

1300年ほど前の民衆も、東大寺建立のときはこのように地面に座って奉納を祝ったのでしょうか。感慨深いです。

さだまさしさんは真っ赤な衣装で歌ったり語ったり。とっても楽しいコンサートです。

しかしそれにしてもコンサート中に出歩く人が多いのに驚きました。それもそのはず。この日は放射冷却でかなり気温が低くなり、屋外でのコンサートですから冷えて冷えてたまりません。それにコンサートの参加者は、どうやら私世代から上の方がほとんどとお見受けしました。おトイレが近くなるのも頷けます。これもさだまさしコンサートならではでしょうか。

この日の参加者は発表では9000人弱とか。これだけの人が東大寺前に集まって居る光景は、おそらくこれから見ることもないでしょう。

帰りに見上げたライトアップされた東大寺はとても重厚で、色あせた建物がとっても誇らしげに見えました。

奈良の宝物です。

ジャイアント・ペンギン

水曜日, 10月 6th, 2010

皆さんはご存知ですか?ジャイアント・ペンギン。

数年前より年間数校、小学校の生活科授業で「命の学習」というテーマをもらい、1~2年生対象で着ぐるみ劇を実施し、ウサギやイヌそして子供たちの心音の聞き比べをしたり、質問コーナーを設けたりして、実際に動物との触れ合いを通じて命の実感を持ってもらおうという試みをしております。

2年ほど前のとある学校でした。質問コーナーを担当していたとき「じゃあ、次の質問。どうぞ。」と投げかけたとき、「おそらく判らんと思うけど」ととある子供に前置きをされました。内心「そんなことあるかい!」と高をくくっていたら、子供は自信ありげにしたり顔で「ジャイアントペンギンってどんなペンギン?」って聞いてきました。これは質問ではなく挑戦です。しかもかなりな難問。

正直判りませんでした。知りませんでした。子供にも「ゴメン。知らない。調べておくね。」敗北宣言です。すると子供は既に知っていて「これはね、今はいないの。大昔はいたの。」どうやらお父さんかお母さんから聞いてきたのでしょう。泣いて帰りたかったです。

現在は化石でしか発見されていないペンギンだそうで、身長が150cmもある大きな大きな体です。

このペンギンの化石が先日ペルーで見つかったという記事を読みました。その瞬間前述の記憶が蘇って来たのです。

ジャイアント・ペンギン=小学生が怖い。

新しいポスト

木曜日, 9月 30th, 2010

お盆前くらいでした。ポストの蓋が閉まらずにだらりとだらしなく垂れてしまいました。壊れてしまったのです。

うちのポストはアメリカ映画でみる、かまぼこ型ポストで、これを予めかまぼこ型にくり貫いた壁に埋め込み、片側から投函してもらい反対側から取り出す方式なんです。もちろん我流です。通常かまぼこ型のポストは投函も取り出しも同じ側からが基本形。ポールに立てるのが当たり前。それが壁からポストが飛び出した形です。

長い間の雨ざらしにとうとう金属製のヒンジがさびてしまい補修不能を宣告しました。

そこで登場したのは真っ白のかまぼこ型ポスト。取り出し用にするため、固定されていた裏蓋を切り抜き、真っ白では愛想がないので家内に頼んで可愛い小鳥たちをトールペイントをしてもらい何とか体裁が繕えました。

そして古いポストを壁から外すのですが、これが大工さんによってしっかりとパテで固定されていてやや難渋しましたが、暑い夏だったせいもあり汗をかきかき無事摘出。そして新しくなったポストを装着。なんだかしっくりときました。

そしてパテで壁と固定。

うんうん。出来上がりです。少々パテの表面は粗い仕上がりですが素人にしては上出来!上出来!

同時に隣りにあるインターホンのトールペインで描かれたウェルカムボードも交換。統一感が出て来ました。

ひそかなHOME DEPO。そして自己満足!どやっ!!(えっ?トールペイントがポイント稼いどるって?裏方は目立ちませんか~。結構微調整に苦しんだんやけどなあ。)

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負けに不思議の負けなし

土曜日, 9月 25th, 2010

9月上旬。大阪はとても蒸し暑い日でした。こんなとき大阪駅前の某所で近畿の獣医師が集まる大会がありました。駅前のイチョウの木は青々とした葉をつけ、秋の訪れを待っているようです。今年は秋が僅かでしょうから、イチョウもこまるのでしょうか。一方駅の北側では民主党党首の選挙に伴う、管、小沢両氏による街頭演説が行われていたそうです。

たいてい大きな学会や大会では、学会長や会長と言われる方のお話があります。どこの会社や社会でも同じことだろうと推察いたしますが、私、昔からこの話の間は頭がお留守になることが多く、別のことを考えたり、その方のお話を面白く解釈することに没頭する時間にあてたり、睡眠の時間にすることが常となっていました。

しかし先日行われた獣医師大会で、久々に聞き入ってしまったのでした。不覚にも・・・?(実は前列から2列目に座らされてしまったからです。)

その中で楽天イーグルスの監督をされていた野村克也さんの言葉が出て来ました。

「負けに不思議の負けなし。勝ちに不思議の勝ちあり。」予想もしなかった勝ちはあるが、負けた試合の分析をしていると必ず理由がある。というものです。

たくさんの事例を挙げてお話してくださいました。

う~ん。ぼんやりしていても上手くいくこともあるが、万全を期したつもりでも僅かな隙間からミスが生じる。だから成功しているときはかえって注意が必要。と言うことですね。心に刻んで日夜精進いたします。

ありがとうございました。

犬と猫の楽しい楽しい同居風景

火曜日, 9月 14th, 2010

「チワワとトラ猫」ってご存知でしたか?チワワとトラ猫の写真を紙芝居のように台詞を入れて日常の出来事を載せているサイトです。作者のセンスが光ります。ある飼い主様より紹介していただき閲覧したところ、表情が豊かでとっても愉快でした。一度ご覧ください。

http://chiwatora.blog7.fc2.com/

うちにも今、チロっていう猫がいます。脇に首輪が引っかかってしまい、皮膚や皮下組織が壊死してやってきました。最初は簡単に癒合すると判断したのですが、実はこの症例、とっても困難な症例だったのです。そこで現在時間をかけて治療と観察を続けております。

この猫、ヒトも犬も別に臆することなく接してきます。ホントマイペースです。

どんな味だったの?

木曜日, 9月 9th, 2010

泥酔状態で寝ていたヒトを起こした警察官が咬まれたと言う記事。咬んだヒトは30代の内科の先生。虫の居所が悪かったらしく、起こし方が悪い!という理由で咬んじゃったらしいです。それぞれ理由はあるけれど、咬まれた警察官に同情します。

そうそう、うちのスタッフ。子供の頃歯医者さんの手を咬んだらしいです。めっちゃくちゃ怒られたって言ってました。

さて、咬んだのはだれでしょう~。

ムカデおそらく25匹

月曜日, 9月 6th, 2010

朝から看護師さんたちが騒がしいんです。

理由を聞くと3cmほどのムカデの子供が出たそうです。子供が出たと言うことはまだまだいるんでしょうね。これは困ったことです。と言っているところへまた出現。オヤオヤ。そう言えば親はどこにいるんでしょう。

そして夜の掃除の時間です。これまでに既に数匹が捕らえられました。

どうやら2番の部屋を中心に分布しているようです。思い切ってゴミ箱の入っているシンク裏を探しました。いました。まずは3匹がすばやくシンクの裏に逃げ込もうとしています。まずは捕獲。そしてここに入っていた雑物を出したところムカデの子供がバラバラと落ちてきました。どうやらこれに卵を産みつけたのでしょうか。全てゴミとして出しました。そして隙間に殺虫剤を噴霧。

気が付けばおそらく25匹は捕まえたようです。

今夜は夢にムカデが出ませんように。

ミニとブロンプトン

金曜日, 9月 3rd, 2010

クーパーという名前で代表されるミニという自動車。

ブロンプトンという名前の折りたたみ式自転車。

双方の共通項はMADE IN 大英帝国です。もっともミニは今や本国を離れしてしまいました。またブロンプトンも一時は台湾で作られていたのですが、現在はまた本国に戻っています。

イギリス人というと背高のっぽの山高帽子に傘を持って・・・とイメージが先行するところですが、実は小さな乗りものを好むのですね。

私はイギリスに行ったことがありません。推測するに、街は案外狭い道なのでしょうか。また移動手段に電車などが使われているのでしょうか。

一度検証するために訪れたい国です。


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