お祝いは楽しく進み、先生も確かにお歳を召されましたがやはり元気印いっぱいで安心しました。型どおり花束の贈呈、記念写真撮影と進みましてお開きとなりました。実は開会に向けて「せんと君缶バッチ」をしこたま持って行きました(1個150円のバッチをみつけました)。奈良の観光活性に向けて一肌脱いだつもりです。しかし会場での反応は今ひとつ。残念っ。まだまだ努力が足りなかったのか、役不足か。
とりあえず赤坂見附に宿を取っていたのでチェックインすることにしました。赤坂って聞けば夜遅くまで飲んでいる人が多いような情報を持っていたのですが、案外人気が少ない街です。きっと私の歩いていた場所がそうだったのでしょう。
翌朝地下鉄に乗って麻布十番まで出ました。実は私の出身大学に麻布という名前がついているのですが、現所在地は神奈川県相模原市なんです。元を辿れば東京市麻布村にあったそうです。そこでせっかく近くに宿をとっているので、どんなところか興味湧いてきましたので足を伸ばすことにしました。地下鉄を降り概ね下調べした方向に歩いていると、ほどなく町内地図がかかってあったのでじっくり見ていると、比較的直ぐに見つかりました。早速その地図どおり歩くと今はお寺になっており、その敷地内に大学がありましたという石碑が小さく建っていました。ここでの感想はやめることにします。同窓生と語るには良いでしょうが、そうでない方々にはおそらくご迷惑だと思いますので。しかしあえて言うなら、かなり以前より是非とも行きたかった場所でもありましたので、ジクソーパズルの1ピースが見つかった気分でもありました。
この周辺はお寺やいろいろな国の大使館が点在しており、その周辺を閑静な住宅で埋め尽くされています。またこの麻布十番近辺。昔はどうやら機械工場の街だった様で、今でも古びた機械屋さんや世代交代の後新しくなった会社が立ち並んでいるのです。もっときらびやかな街を想像していただけにそのギャップが新鮮でした。やはり自分の足で歩かないと判らないことが多いです。
こうして考えると、インターネットで見ただけの知識やさまざまなメディアで捕らえたつもりの知識は断片であって、これをつなげるには実地検分がとても大切だと感じます。今回の探訪もこの地のほんの一面しか見ておりません。でも実際に見たルートのことは忘れないでしょう。