光明皇后は聖武天皇の皇后として世策に影響を与えた方として歴史に刻まれ、東大寺建立にも大多くの助言がなされたともあります。
今年は光明皇后がこの世を去られて1250年目(760年)にあたるというわけで、慶讃奉納がコンサートという形で行われ、その中でも我々世代に馴染みのある、「さだまさし東大寺コンサート」に参加してきました。
土曜日の夕方ということもあって参加しやすい時間でした。会場は大仏殿前の大きな大きな会場。日ごろは参拝客が多く、まさかこんなところでコンサートをするのか?と思えるところです。この日は正面の六角灯篭が東京の展覧会に行っていてありませんでしたが、このようなことは東大寺始まって以来のことらしいです。灯篭がなかったお陰でコンサートは見やすくなったという説もありました。
私と家内は芝生に腰を下ろす席でした。こんなところに腰を下ろして大仏殿を見上げる、なんて初めてですからとっても新鮮な角度です。
1300年ほど前の民衆も、東大寺建立のときはこのように地面に座って奉納を祝ったのでしょうか。感慨深いです。
さだまさしさんは真っ赤な衣装で歌ったり語ったり。とっても楽しいコンサートです。
しかしそれにしてもコンサート中に出歩く人が多いのに驚きました。それもそのはず。この日は放射冷却でかなり気温が低くなり、屋外でのコンサートですから冷えて冷えてたまりません。それにコンサートの参加者は、どうやら私世代から上の方がほとんどとお見受けしました。おトイレが近くなるのも頷けます。これもさだまさしコンサートならではでしょうか。
この日の参加者は発表では9000人弱とか。これだけの人が東大寺前に集まって居る光景は、おそらくこれから見ることもないでしょう。
帰りに見上げたライトアップされた東大寺はとても重厚で、色あせた建物がとっても誇らしげに見えました。
奈良の宝物です。