急に気温が低下しております。こんなとき、6歳以上の中年から10歳以上の老齢動物に見られる多い病気の一つに心臓疾患があります。
特に犬で多いのですが、症状は咳や疲れやすさ。時には興奮後に倒れるとか息遣いが荒いなんていうのもあります。よく見ると舌の色が良くないこともあります(チアノーゼ)。
放っておくと必ず速度を上げて悪くなります。大抵の心疾患は元通りはできませんが、長く楽に付き合いながら生活を楽しく過ごすことができます。
原因はさまざまです。以前まではフィラリア症が一番多かった心疾患でした。現在は予防が進み、ほとんど見なくなりました。最近は僧帽弁閉鎖不全症という疾患が一番多いと思われます。(大日本製薬 DSファーマーアニマルヘルスHPサイト http://www.petful-life.jp/)
日ごろより十分な観察は必要ですが、今のように寒くなったり、猛暑となる時期はとても注意が必要です。寒い時期は暖かいところから寒いところへ出るときなどは要注意です。また犬は多少窮屈かもしれませんが、保温性を高めるための服などの着用も良いアイデアかもしれません。
日ごろから獣医師による検診を受けておき、また6~8歳以上なら胸部レントゲン検査、心エコー検査を受けるのも節目の検診と言えるでしょう。また早期の治療開始も病気の進行を遅くさせるという報告が多く、実際に有効であると感じます。