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自転車事故多発

自転車が自動車に受ける事故が報告されていました。年間15~17万件ほど事故が起こっているそうです。その7割が交差点内で発生しているとも書かれてありました。

概要は交差点を目指して道路左側に設置されてある歩道を自転車が走行。交差点に差し掛かり、右後方確認もせずに横断歩道へ一直線に進入したところ、車が左折してきて自転車に接触。という図式です。

私も最近自転車愛好家の仲間入りを勝手にしたわけですが、自転車の道路交通法上の位置づけは軽車両といいます。軽車両は特別な場合を除いては車道左側を走らなければなりません。特別な場合とは1)13歳未満、70歳以上の人 2)自転車道として特別に設置されている場合 3)工事などで止むを得ない場合 となっている。ですから歩道はそもそも走ってはいけないのです。

それにヘルメット、自転車用の格好いいウェアーに身を包み、かなり軽そうで高級そうなロードバイクにまたがったオッサンが、簡単に信号無視して走っていく姿をよく見かけます。自分の子供に見られたら「自転車は赤信号でも渡って良いんだ~」なんてうそぶくのでしょうか。

そもそも自転車事故の大半は自転車の乗り手に問題がある場合が多いのではないでしょうか。自転車は自動車より弱いわけですから、自分で自分の身を守らなければなりません。

・ 走るレーンをよく考える

・ 自転車車体や自分の体に特殊なライトをつけて車に自分の居場所を知らせながら走る

・ 交通ルールは守る

・ ブレーキなどの整備は自分の責任で行う。出来なければ自転車屋さんにしっかりと見てもらう。(最近ピストというタイプの自転車が一部では流行っています。競輪選手が乗る自転車です。これにはブレーキが本来ついていません。公道を走るときでもブレーキをつけてない人がいるそうです。これは論外です。とっさに止まる事が出来ない自転車。これは走る凶器ですし、極論を言えば事故にあっても責任は全てその人にあるとしか言えないでしょう。自分を守れないわけですから、他人を守れるはずがありません。)

しかしこれらを守って走るととっても楽しい移動手段であり、楽しい視点を与えてくれます。また自転車同士のや歩行者との譲り合いからホットな会話も生まれます。

自転車やミニバイクは軽く見られがちですが、ひとたび走れば生身の人間や動物にとっては凶器にすらなることを自覚して乗ることがとっても大切だと思います。

数年前、ある高校生がクラブの帰り道、老人に自転車で接触しました。携帯電話をいじりながら走っていたのす。老人は無念にも亡くなられました。高校生は鑑別所にて過ごしました。彼はとっても悔いました。悔いて悔いて悔いつくしました。そして再び高校生活に戻りました。彼は保護司さんに「もう野球も辞める。」と主将として情熱をかけてきたクラブ活動にも終止符を打とうと相談してきました。そんな矢先、かつてのクラブ仲間の熱烈な応援がきっかけで、再度地区予選にでるところまで社会復帰したそうです。それでも彼は一生事故の責任を追い続けて行くのです。長い長い人生、彼が生涯自転車に乗るのか乗らないのかはわかりません。でも携帯電話をいじりながら自転車に乗るという行為は、誰が考えても危険な行為です。「まあいいやあ。ちょっとくらい」の気持ちがこんな事故を起こします。

本当に怖いですねえ。

追伸、

自転車のライトっていろいろあります。前につけるのは白色、後ろにつけるのは赤色。ってご存知でした?

ズボンの裾に巻きつけるベルトにライトがついたものや、サドルの後ろに付けるライト。時には衣服や腕につけるライトもあります。これで自動車に自転車の存在を知らせるのです。これを巻いて走っているだけでも、ちょっとした自転車乗りの気持ちになることができます。

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