関西電力や政府から関西地域も節電要請が出ております。実際のところはどうなのか、議論を呼んでいるところです。
しかし限りあるエネルギーを大切にする。そして次世代につなぐのは私たちの役目です。
当院では昨年、外周の常夜灯はLEDに替えました。このとき初めてわかったのは、かなり暗い!という事でした。しかし常夜灯としての機能は果たしているので、とりあえずOKとしております。
そして7月に入って待合室東側の窓に日中だけ縦簾を施し、室内気温の上昇を抑えることが判りました。これでエアコンの設定温度が1度でも2度でも変わるはずです。
次に待合室の間接照明を落としております。これでどのように変化が出るか実験中です。ややケチ臭くなるのは否めませんが、実際に字を書いたりお話をしたりする事には全く支障がありません。
後は使わない部屋の電灯やエアコンはもちろん切ることにスタッフ全員が協力してくれています。
これで昨年度比10%の減に成功していると良いのですが。
考えれば動物病院とは言いましても、血液検査機器数点、超音波診断装置、レントゲン撮影装置、現像装置(CR)などは常時電源が入っていることが条件です。血液検査機器にいたっては、検査が必要になってから立ち上げるのに20分以上もかかります。
その他ICU、酸素発生装置、手術の時の無影灯、電気メス、内視鏡、薬の分包器、数台あるPC、エアコンと数えれば電気を使用している物が溢れかえっているのです。
思い起こせば開業した27年前は「犬の血液って何色ですか?」「レントゲンで何がわかるの?」って時代だったのが変われば変わるもんです。
今ではCTやMRI、腹腔鏡、関節鏡、放射線治療器とどんどん高度医療化が進んできていますが、これも電気をエサに動く機械ばかりです。
私たちが離島に行ったとしたら、果たして診断行為が出来るのだろうか?と常々考え込んでしまいます。