奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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キシリトール中毒 夜間救急病院から

南京都夜間救急病院からのお手紙に、キシリトール中毒の警鐘がありました。

キシリトールはご存知だと思いますが、ガムや歯磨きペーストにも含有してあるものが身近にあります。犬はこれを食べてしまうことがあるのです。すると血液中の糖分値が下がり(低血糖)活動性が低下、痙攣を起してしまいます。また量によっては急性肝不全を起したり、肝臓壊死にまでいたる症例もあるようです。もちろん生死に関わる事態です。

通常のキシリトールガムには1粒当たり0.05gのキシリトールが含有されているそうです。

低血糖を起すには体重1kgの犬が0.1gのキシリトール、即ちキシリトールガム2個食べて30~60分経過ないと起しません。(0.1g/kg)

急性肝障害では体重1kgの犬がガム10個食べて8~12時間

肝臓壊死では体重1kgの犬がガム28~40個食べて発症すると言われています。

ただし、他の基礎疾患を持っていて肝臓が弱っている犬ではもっと低用量でも発症するようです。

ネギ・タマネギ、チョコレート、ブドウ・干しブドウに加えてキシリトールガムも注意してあげてください。

 

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