休診日のとある水曜日。午前中に用事を済ませようと大阪に出ました。
ふと空を見上げると面白い景色に見えました。ビルに写った空と雲。そして後で判ったのですが、ビルの窓が開いているのか意図的なのかわかりませんが、まるで眉毛と目のように見えます。楽しいでしょ。
(後日他の方も同じような撮影をされていないかと検索しますと・・・ありました。おそらく粋なデザインだったのかもしれません)
昼過ぎ帰宅し少し休んでせっかくの休日なので、以前、TVで猿之助さんが出ている京都の紹介番組で海住山寺が紹介されており、興味が湧いたので行ってみる事にしました。
現代はスカイツリーが高い塔として注目を浴びていますが、その昔は五重塔がその尊厳を持ってそびえていたという内容でした。高い塔は天空という魅力ある場所に少しでも近づきたい人間の心くすぐるのでしょう。
海住山寺といえば京都府南部にあり、我々奈良市からほど近い場所です。国道163号線を笠置に向かって走っていると左側に看板を見る事ができます。しかし案外近くては行く機会もなく、今に至っていたのです。
看板のあったところを左折していきなり細い道に出くわし、大丈夫かな?と思ったら景色が開けました。
少し行くと左折を表わす看板に出くわしました。
その先いくつかの看板にいざなわれ気がつくとスッゴイ急勾配坂道が・・・・・・。
車が後ろにそっくり返ってしまうのではないだろうか・・・と錯覚に陥るほどでした。さすがに写真を撮影する事すらできません。
登り応えのある坂を過ぎるとようやくお寺の駐車場を発見。ホッとした次第。これはさすがの健脚でも、自転車で登る人はいないだろう。いやもしかしたら片山右京は登ってしまうかもしれない。噂では生駒山の暗がり峠を1回も足を着かずに登りきったと聞きます。それほどの急勾配なのです。
まずは本堂にお参りです。静かな佇まいに心地よい風が通ります。
そして五重塔。寡黙にそそり立つ五重塔はやはり尊厳がありました。決して豪華でもきらびやかでもないのですが、優しくもあり厳しくもあり。
一番下の長いひさしは、修行僧に雨や雪がかからないよう増設されたとTVで解説されていました。
ここから下界を望むと、かなりの高さにまで登ってきたのだと実感します。この高い場所に立つ五重塔はまさに天空にかなり近い場なのでしょう。
本堂よりすこし小高いところに、鳥獣供養塔を見つけました。この当たりは今でもモモンガ・ムササビ・シカ・イノシシ・サルなどが出てくるようです。
しばらくゆっくりして行こうと思ったのですが、黒い雲が近づき始めましたのですごすごと退散することにしました。
最近の雨は激しいですからね。後で知ったのですが、この日京都市内では激しいゲリラ豪雨に見舞われたそうです。
しかし下山するときもやはり急な勾配の坂道にいささか不安があり、前につんのめって車がこけるのではないだろうかと思うほどでした。
坂道を楽しみたい方はどうぞお試しください。