奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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内陸部でイソヒヨドリ

ヒヨドリって鳥をご存知でしょうか。けたたましくピ~ヨ、ピ~ヨと鳴きながら、木から木を飛び回る灰色の鳥です。

9月にはいってベランダに遊びに来るやや太目のヒヨドリっぽい鳥がいました。遠目では判らなかったので意識はしていなかったのですが、ある早朝、雑草抜きをしていると自宅ベランダにその鳥が来ていました。どうも鳴き方に聞き覚えがありません。

そっとカメラと望遠レンズを持って戻ってみますと、ベランダから駐車場のフェンスに移動していました。

早朝だけに明るさが足りなく、ようやっとの思いで1枚だけカメラに収めることが出来ました。

PCで拡大してみると、全体像はヒヨドリなんですが、胸の辺りの模様がツグミっぽいし、頭の飾りが寂しいし。なんだろうか?と知人の先生に相談してみると、イソヒヨドリのメスです!と明快な答えがありました。さすがI先生。

この数年内陸部でも確認されているようです。色目はかなり地味ないろでしょ。キジバトのようなパターンです。

しかし名前はイソヒヨドリですが、ススメ目ツグミ科の鳥です。世界的にも分布は広く、標高2000~4000m生息しているらしいのです。しかし日本では沿岸部でよく見かけます。

 

以前関西国際空港構内で飛んでいたオスを見つけました。

青とオレンジのツートンカラーで結構目立つ色です。

イソヒヨドリの食性は昆虫類やトカゲなどですので、確かに内陸部でも生存してゆくことは可能なのです。

そして棲家はムクドリと同じようなところを好むそうですから、益々内陸部での生活が広がってゆきそうです。

自然界の不思議は続きます。

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