尿検査は日常頻繁に実施する検査です。
目には見えなくても潜んでいる血液成分、蛋白の存在、酸性アルカリ性、尿比重(尿を作る能力を見る:濃縮)などを調べたり、尿を遠心分離器にかけて底に沈んでくる細胞成分を染色して顕微鏡で見たりします。
これらによってある程度の腎不全や尿の感染症などを診断するのです。
しかし尿自体が古くては、タンパク質や酸性・アルカリ性、尿比重などのデータに狂いが生じます。
そこで新鮮な尿を採ってきて頂くのですが、採り方が厄介です。お皿や紙コップなどそれぞれに工夫して来られます。
今回園芸店で見つけたと、プラスチック製のスコップを採尿専用にしている飼い主様が居られましたのでご紹介します。
その子はメスの柴で、時々尿の検査を受けていただいています。
採尿に際しては排尿姿勢に入った瞬間、地面と排泄孔の隙間に挿入して採尿すると言っておられました。そして採れた尿を病院指定の容器に吸い取り、この採尿用スコップは洗って乾燥させて再利用するそうです。
確かにこのスコップだと安価で軽くて再利用しやすく便利です。
ただネコさんの採尿には不向きです。