寒い朝を迎えました。
数日前のことです。翌日の朝は冷えるでしょう。しかしその後は気温が上がります。と気象予報が。
こんなときは奈良公園の鹿たちの鼻から白い息がプハーっと排出されている絵が頭に浮かびました。
こんな事を考えたらもう恒例の早朝出発です。日の出より早く家を出て目指すは奈良公園。カメラを背負って三脚持って。こんな荷物を担いで早朝歩いている奴なんてそういないでしょう。
せっせと周囲の景色を楽しみながら、まだ明るくならない参道を歩いていきますと浮見堂のある鷺池に差し掛かりました。
この頃には東の空が少し明るくなってきており、池の水面に目を凝らすと水蒸気が立ち込めておりました。神秘的です。
もっと良く見ると周囲にはすでに数名のカメラマンが居られました。そしてTVのカメラマンも。
あれれれれ。そうなんだ。この景色は既に狙って来ているんだ。知らなかったなあ。
慌ててカメラをセットして
周囲をしばらくブラッとして戻ってくると、木陰で鹿の親子に出会いました。
小鹿とはいっても相当大きく育っている様子。しかし母鹿に甘えるように寄り添い、オッパイを吸い出しました。
大きくなってもまだまだ赤ちゃんだったのです。
親子を驚かせないように少しルートを外し、遠巻きにカメラを構えました。しばらくミルクを吸うとお腹が落ち着いたのか、小鹿は母鹿の隣りに寄り添い再び歩き出しました。
早朝の奈良公園はキラキラしています。