3月に入ってもう中旬です。梅の開花もあちらこちらで聞かれるようになりました。
しかし2年前の震災がまだまだ収まっておりません。あのとき僕はとある矯正施設において、仲間の獣医師数名と講和を行っている最中でした。なんだか床が動く。揺れるというより左右に動き、あまり体験しない感覚が襲ってきました。とうとう自分の脳の障害がでてきたのかなあ。と真剣に思いましたが、どうやら参加者全員が同じ事を考えていたようです。
そして授業終了後仲間の一人がまだ目新しかったスマートフォンをいじっていると「えらいことになっています。」と叫びながら津波でさらわれて行く車の動画を見せてくれました。始めて事の大きさに気づきました。
そう言えば阪神淡路大震災のときも数時間後にえらいことに気づいたことを思い出します。
あれから2年。
今年の学会で福島の動物保護施設より現状を訴えに来ていた獣医師が報告しておりました。
猫が300頭弱、犬が80頭余り。まだまだ飼い主が判っていても戻れない。保護するまでに子供を生んで増えてしまった。などの理由で施設で生活しています。
絶対に処分しない。安楽死しない。を合言葉に日々生活の質を落とすことなく、職員、ボランティアの人たちに育まれている動物達の現状があります。
そのためには資金が絶対的に足りません。
当院受付でお預かりしている動物のための震災募金を、今回は赤十字や日本獣医師会ではなく、直接現場の福島県動物救護本部に義援金として口座に
50、016円
送らせて頂きました。他にも施設はあるのだろうと思いますが、とりあえず目の前の困窮した事態に反応致しました。
皆様に謹んでご報告いたします。ご協力ありがとう御座いました。
まだまだ支援は続けるつもりです。