今日は暦の上で半夏生(ハンゲショウ)というのだそうです。(夏至から数えて11日目ごろ)
春分点を0として元に戻って360度。これを夏至点90度、秋分点180度、冬至点270度として案分してゆくと書かれてありました。
古くからこの日は農業にとって大切な節目だそうで、十二節気・雑説などを調べると
・7月2日から5日間は農作物を収穫したり食べてはいけない
・天から毒気が降ってくるから井戸も蓋をする
・地面から陰毒がでて毒草が生えるので、筍やわらびはこの時期食べない
・半夏(ハンゲ:カラスビシャク)という毒のある草が生える多湿な時期なので、この季節までに田植えを終わらせて、過ぎても田植えをしない。
・香川ではうどんを食べる
・福井ではさば寿司を食べる
・福知山ではタコを食べる(植えた稲がタコの足のように根付くように・・だとか)
・奈良県香芝の一部では「はげっしょ」と言って玄米の餅を作って食べた
・三重県の熊野や志摩ではハンゲという妖怪がでるから農作業をしてはならない
など、農作業をお休みして栄養をつけて体を労わる季節のようです。
トマトも少しずつ赤みが出てきております。ズッキーニも昨日と今朝合計2本人工授粉しました。
でも日曜日までは収穫できない事になりました。
やれやれ。
一方、植物のハンゲショウがこの時期お寺などで見かけるそうです。
見たことがあるようなないような・・・。
(建仁寺 両足院にて)
ところでこのハンゲショウ。何で上3枚分だけが白くなるのでしょうか。
調べて見ますと、花の部分に受粉を促すため昆虫を呼ぶ必要が出てきます。そのために花に近い部分の葉っぱが白くなっているという説がもっぱらのようです。
また白い葉っぱの部分は表が白く裏は緑なんだそうです。
確かにこの写真の右上の葉っぱは、表が白く、チラリと見える裏は緑です。
日本植物生理学会みんなの広場のサイトを拝見しましたら、東京大学大学院理学系研究科 教授 塚谷 裕一さんが書かれてました。葉緑体は裏も表も細胞には存在しているそうです。しかし実ができる時期になるとドンドン白い部分の葉緑素が多く作られ緑になるようです。
自然って面白いですよね。ハンゲショウを育ててみたくなりました。
やれやれ。