シェルティのブンちゃんは9歳。嫌なことをされると唇を引きつらせ、犬歯を見せるのでした。
お母さんはそれが怖かったので、小さい頃からブンちゃんの嫌がることは出来るだけ避けてきたのです。
しかし6歳の頃、ブンちゃんは皮膚の炎症と大腸の炎症が伴う免疫介在性疾患を患いました。
こうなるとシャンプーをしなければならなかったり、毎日お薬を飲ませなければなりません。
お母さんは困りました。
そこでブンちゃんに毎日毎日お話しをし続けました。
「ブンちゃんはお薬を飲まないと治らないし、シャンプーも大切なんだよ。」
するとどうでしょう。徐々に怒らなくなって嫌な耳も触らせてくれるようになり、今では塗り薬もできますし、足のシャンプーも出来るようになりました。
お薬は今でもちょっと困っていますが、これからは出来るようになるかもしれません。
病気が生み出したブンちゃんの我慢とお母さんの勇気でした。