奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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ぼかし肥料って??

ぼかし肥料って何?ってところから入りました。皆さんはご存知ですか?

ぼかす・・・というとピントがぼやけたようなイメージや、青少年に良くない画像の肝となるところをぼかす・・・なんて意味にも使われそうです。そこでWikipediaで調べてみました。

「ボカシ肥とは、有機肥料を発酵させて肥効をボカシた(穏やかにした)ものをいう。原料となる有機肥料は、油カス、米糠、鶏糞、魚カス、骨粉など多様である。無機肥料を加えることもある。ボカシボカシ肥料ともいう。」のだそうです。

穏やかになるんですねぇ。穏やかに。

知りませんでした。(カリカリ尖がっている人も、発酵させてぼかすと穏やかになるのでしょうか。冗談です。)

でもこの効き目がなかなか良いそうなんで、一度試しに作ってみたくなり、11月下旬に準備にかかりました。

まずは作り方を調べます。石川県の本田農場さんのHPサイトが良くわかりやすく、しかも作成量が個人に当てはまりましたので、ここを参考にさせてもらいました。

http://www.hondanojo.com/embokasinotukurikata.htm

ついでに必要なEM-1液や糖蜜も購入。結構お高いんですね。

その他、糠やもみ殻、黒いビニール袋2枚、発泡スチロール製の箱、お湯などを準備しました。

さてまずは糖蜜液を作ります。糖蜜はとても濃い液体ですからなかなか溶けません。そこで予めお湯100ccほどに必要な糖蜜スプーン1杯を溶かします。

今度はこの溶解液を2000ccのペットボトルに移し、水を8分目くらいまで足して糖蜜薄め液の完成です。

糖蜜はEM菌が増殖しやすいようにするためのエサのようなものだと記載がありました。他にも砂糖水でもいいそうです。

次にこの液体にEM-1液をスプーン1杯投入します。

そしてよく撹拌しておきます。この溶液を今度はジョウーロに移します。

ジョウロで撒く様に投入するためです。

いよいよ糠5kgともみ殻1kgを予め準備しておいたシリコン製のタライのような容器にぶちまけます。が、少しずつタライに移して満遍なく撹拌しながら、例の液体をジョウロでかけて行きます。

撹拌しながら液体をまぶしてゆくわけですが、それが本当にこんな量で良いの?と言うくらい足りない感じです。どちらかと言うとパサパサした感覚がとても強かったです。

でも指示書ではコレくらいの量がいいのだ!と書かれてあったので、先達の言うことは聞いておきましょう。

概ねこれくらいで作業は終わり。

後は黒いビニール袋を二重にしておき、そこへ撹拌した糠+もみ殻+溶液のブツを全て投入します。

袋の口をしっかりと結んで空気が入らないように密閉。それを今度は発泡スチロール製の箱が丁度倉庫に眠っていたのでこれを引っ張り出し、そっと袋ごと寝かします。

最後に箱を密閉して空気が入らないようにします。

 

この箱を20度以上の部屋に置いておきます。夏なら3~4日。冬でも7~10日だそうです。

でも14日目に一度確認の為に蓋を開けました。

さ~て出来具合は?・・・・とその前に判定基準があるのです。

甘酸っぱい香りがして、蓋を開けると白いカビのようなものが生えていたら完成だそうですが、明らかに腐った匂いですと大失敗だそうです。また発酵ですから熱を発している事もよくあるそうです。

結果は、甘酸っぱい糠の匂いがして、ほのかに暖かく、よ~く見ると白いカビのようなものがありました。

やった~。やりました。おそらく出来たようです。が、今ひとつ足りない感じなのでもう少し寝てもらうことにしました。

そして10日後。再度開封です。

おおおお。かなり見事に白くなっています。匂いも強くなりいい感じです。

どうやら完成です。

さてこれを早速肥料として使うか、保存するには湿気を飛ばして袋に入れて置くといいそうですので、乾燥させて数日後に小袋に詰めました。

すると10袋ぐらいできました。

これだけ出来るとどうやって使うかが問題ですが、さしあたってまだ目的がありません。

もしもぼかし肥料を使いたいなあ・・・という当院の飼い主様がおられましたら差し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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