朝から曇ったり晴れたりの水曜日。天気予報では何とか晴れ間が多いとの事でした。
それにしても風が冷たくさすが2月だなあと感じます。
この日は休診日ですが午後から会議だし・・・。そうだ最近行ってない平城宮跡に行って見る事にしようと出発の準備をしました。
早速自転車にカメラを積んで、体温調節の効きやすい格好をして出発です。
自転車に乗ってゆっくり散歩することをポタリングと言います。なんだかのんびりしていていい響きです。
自転車に乗っていると最初の数十分はそうでもないのですが、徐々に筋肉が体温を作り始め結構暑くなり、汗もかいてきます。そこで体温調節の必要があるのです。
9時ごろ平城宮跡に到着です。この時間はポカポカしたお日様の恩恵がいっぱい。なんとも春の気分でした。
でも梅はまだ咲いておりません。
途中に寄った神社では蝋梅が咲いていました。この神社の蝋梅は毎年2月に拝見します。
花びらの表面にまるで蝋を塗ったような光沢です。
しばらく梅林のベンチに腰掛け、日差しを愉しんでみました。
すると北側のススキの原っぱが工事業者によって刈り取られています。もしかしてとうとう始まったのでしょうか。
世界文化遺産に指定され続けるためにはユネスコの言うことを聞かないといけないようで、市民に親しまれ、多くの生態系を持つ湿地を整備?し、平城京の全景を仕上げるのが目的のようです。大極殿の南側にある草地はすでに整備?され、来月には舗装されてしまうとも聞きました。
湿地帯や草原の存在は通常その上にある自然環境の保全も必要ですが、一方では地下に埋蔵されている遺跡の保護にはとても重要なものだと聞いております。
これを刈り取りユネスコの言われるままに工事を進めてしまうのは無念です。
この日はヒクイナが来ておりました。胸のところのオレンジ色が火のような赤さから名前がついたそうです。ツル目クイナ科の鳥です。親戚にはヤンバルクイナがいます。
とても神経質な鳥で、この日も3羽ほど見つけましたが、お互いがエサを食べながら近寄ると慌てて喧嘩します。しかし食べるのに夢中なんでしょうか、人間がある一定の距離で撮影してても我関せずです。随分腹の据わったところもあるようでした。
忙しそうに土の中をつついては餌を探しています。
写真を撮影するとき、動きの素早い鳥は難しいです。やっとピントがあったと思ったらすぐに次へ移動していて、なかなか追いつきません。
今の時季ですと他にはアリスイ、ベニマシコ、カシラダカ、コカワラヒワなども渡ってきております。聞くところでは遠くイスラエルよりヤツガシラという鳥が来ていた事もあるとか。
その他タウナギ、モグラなども生息しており、ヒバリやモズに関しては観察者を十分に愉しませてくれます。
そのうち刈り取られてしまうそうですが、この原っぱはどうなってしまうのでしょう。
聞くところでは若草山にモノレールを作るとも聞きました。
本当に必要でしょうかね。
そんなことを考えながら自転車にまたがって会議へ迎いました。