奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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狂犬病:Ribies

今日のYahooニュースにも出てました。狂犬病!!とっても怖い病気なんです。

皆様は狂犬病と聞いてどのように受け取られるでしょうか。日本ではないんでしょ。確か昭和32年から出てなかったんでは・・・。室内飼育では必要ないんじゃないのですか?という言葉がよく聞かれます。

記憶にも新しいと思いますが、フィリピンで狂犬病罹患犬に数ヶ月前に咬まれ、そのまま帰国。そして発症した京都と横浜で連続した2例がありました。もちろん一命は助かりません。

実は日本がお付き合いしている国々のほとんどが狂犬病発生国です。

また「狂犬病」というふうに「犬」の文字を入れているのは日本と中国だけ。後の国はラブドウィルスが原因であることから英語圏ではレイビィス(Rabies)と呼び、他ではそれに近い発音をしています。実はイヌだけでなく、人を含めた脊椎動物全てが感染する疾患します。

中国では年間3000人以上がこれで亡くなり、これを筆頭にアジア諸国、東南アジア諸国でも毎年死者が出ているのです。

こんな現状から、いつ再び日本に狂犬病が入ってきてもおかしくないですし、感染がパンデミックに移行してもおかしくありません。現在日本での狂犬病予防注射接種率は全国平均4割といわれ、これでは地域の予防は全く出来ません。最低7割の接種率がないと地域を守ることが出来ないと言われております。やはりこの現状は危惧すべきことでしょう。

スヌーピーの4コマ漫画を読んでいると、スヌーピーも動物病院に連れて行かれてRabies shot(狂犬病予防注射)をされるのです。

最近トリミングルーム(美容室)やペットホテル、ドッグランでも混合ワクチンと狂犬病の接種がされていないと利用を断られます。お互いの常識になってきました。

狂犬病予防注射はしっかりと受けておきましょう。

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