今日は暦の上で「半夏生」というのだそうです。夏至から数えて11日目を「半夏生」とも言うのだとか。
日本の暦は自然の中から得た季節感で見事に表現しています。
ご覧のとおり花(長細い部分)はドクダミとそっくり。だってドクダミ科ですから。
匂いはありません。
ただ草の先端から2~3枚の葉っぱが、そしてなお表面だけが白くなります。それゆえカタシロ草とも呼ばれているそうです。
白い葉っぱの所以は、虫に花のある場所を知らせるためだという説があります。本当のところ何なんでしょうね。
元々はフィリピンや中国の湿地帯に生えていたそうです。ですから育てるのには池の周囲とか川の周囲が適しておりますが、一般のお庭や病院の駐車場には池や川はありませんので、ハンゲショウを植えた植木鉢の下にお皿の代わりに洗面器のような鉢を敷き、そこに絶えずお水を溜めておき育てます。
真夏は水切れに注意してあげればさほど難しい植物ではありませんでした。
さあこれからいよいよ夏を迎えます。昨年の祇園祭宵宵山の時、八坂神社に無病息災をお願いしにお参りに行きました。
すると社務所の前に数本の苗が置かれてありました。よく見ると「八坂守(やさかまもり)」と書かれてあり、どうやらこの時期にしか置かれていないムクゲの一種であることがわかりました。1本の苗を頂きしばらくポットのまま育て、秋に植えてみました。すると今年はたくさんの白い花を咲かせてくれたのがこれです。
白いムクゲは花の中央部付近が赤くなっており、真っ白の品種はどうやらこの八坂守の特徴のようです。
これもまた夏の到来を告げる花のようです。
夏は白色が基本でしょうか。