清水寺の千日詣り。昨年は夜8時ごろお参りしたのですが、今年はお昼の3時ごろ、一番暑い時間帯でした。
こんな酷暑の中ですが、五条坂の陶器市もあり多くの方たちがお参りに来られていました。
清水寺と言えば音羽山の中腹にある有名なお寺です。このお寺は奈良東大寺と同じく華厳宗を信仰し、観音様をご本尊とされております。ですから「南無観、南無観、南無観・・・」という言葉が二月堂のお経でも、清水寺のお経でも出てきます。南無観世音菩薩ということでしょうか。
この期間中本堂の日ごろはお参りできない内内陣にも拝観でき、お札も頂けて、ご本尊の厨子前に献灯も出来て日ごろの感謝を捧げます。
これで千日もお参りしたご利益があるというのですが、千日と言えば2年半強。長いですよね。こんなに長くお参りしなくても良いのでしょうか。かなりずぼらな話になってしまいそうです。
いやいや日々これ感謝感謝の連続で参りますぞ。
帰り道お寺の境内にあった茶店で頂いた宇治金時のかき氷がとっても美味しくて、こんなに濃いお茶の味が味わえるとは思ってもいませんでした。
これもご利益でしょうか。大切なご利益をひとつ使ってしまいました。勿体ない勿体ない。
そして六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)にもお参りし、ご先祖様をお迎えに行ってきました。
露天で売られている高野槙を買い求め、水塔婆にご先祖様のお名前やお迎えされる方の戒名や俗名を書いてもらい、それらを手に迎え鐘を1回打ちます。すると高野槙にご先祖様やお迎えする方の霊が乗られて一緒にお家に帰られるそうです。そして水塔婆はお線香でお線香で清め、石仏前に設えられた水槽にてそこに備えられた小さな高野槙で水を水塔婆にふりかけ清めて納めます。
水塔婆にはご先祖様皆様のお名前をそれぞれお書きするのは良いのですが、全ての方々の戒名を記憶しておらず、漏れでもしたら大変ですからお寺のお坊さんに相談したところ「○○家先祖代々」と記すことにしました。これで失礼はないでしょう。
この高野槙はお盆が終われば京都ですと町の広場で焼いたりするそうですが、奈良にはこのような風習がありませんから、お寺や神社のお札を納めるところへ行って納めると良いようです。
さあいよいよお盆が始まります。くれぐれも皆様方の健康にご留意された上お過ごしください。