奈良の動物病院 山尾獣医科病院

安心して、気持ちよく来て頂ける動物病院。そして頼りになる動物病院

イヌの車酔い止め

連休のお休みを頂き、愛犬をつれて福井へ日帰りで行ってきました。

まだ山間では雪も残り吹く風はヒヤッとします。

我が家の愛犬アンはまだ1歳少しですが、ちょっとずつ車に乗せて慣れさせております。しかし時々車酔いをおこし、目的地では少し元気が損なわれることが目立ち始めました。

車酔いは慣れることもできる症状です。警察犬などは現地に行って車酔いで仕事が出来ないと困ってしまう事になります。そこで日ごろから車に乗せて慣らせていると聞きます。

しかし家庭犬はお家でゴロゴロしていることが多く、なかなか車に乗せてトレーニングとはいきません。

そこでお薬に頼らねばならないのですが、以前は抗ヒスタミン剤で眠くさせて予防するとか、腸の蠕動運動を刺激させて嘔吐させにくくするとかの方法が講じられてきました。

最近はもっと根本的に、脳の錐体外路系を抑制させて嘔吐自身を止めてしまう事が出来ます。

この薬は今から20年ほど前、アメリカ人講師の消化管セミナーで聞いたことのある薬でした。実は日本の学者が発見したのですが、日本の新薬に対する法律が足かせとなりアメリカで製品化されたと講師は言っていました。

そのころから早く手元に来ないかなあと待ち焦がれていたのですが、数年前ようやく日本で発売されました。

今回我が家の愛犬に乗車前60分以内に投薬し、現地に着くまで涎を流すことも、嘔吐することもなくとても楽に旅が出来ました。

また翌日帰宅する際も朝投薬し自宅に戻るまで、とても楽しく時間を過ごすことが出来ました。

これから行楽のシーズン。混雑したところへはコロナの感染が心配ですから出かけられませんが、一緒に山や川に遊びに行ける計画を練るのが楽しみです。

Comments are closed.


Copyright © 2009 山尾獣医科病院 All Rights Reserved.