梅雨の合間。駐車場に咲いた祇園守り、シャラノキ、ハンゲショウの花が咲いているのを愛でておりました。
近くの森ではホトトギスが鳴いています。初夏を思わせる梅雨のひと時。気持ちが和みます。
ふとどんよりとした空を見上げると、ヒバリが4羽鳴きながら飛んでいます。
ところが目の焦点をヒバリから曇り空に移したとき、なんだか小さな虫がいっぱい泳いで見えるのです。方向は様々。まるで顕微鏡をのぞいて線虫の集団を見ているようです。
あっ!これが飛蚊症かあ?とうとう網膜の病変が出来たか。
落胆とも納得ともとれる思考がよぎります。
動物の飛蚊症は検証が出来ないので、獣医科領域では日ごろお付き合いしない症状でした。
早速インターネットで調べてみます。え~っと「空をみあげる 飛蚊症?」と案外ベタな検索が良いことも最近知りました。
するとありました。すぐに見つかりました。とある眼科クリニックの先生のブログに。
要約すると、飛蚊症は水晶体(レンズ)と網膜(スクリーン)の間にある硝子体に濁りやコラーゲン繊維の変化した物が浮いていて、その影が網膜に映し出され糸くず様に見える現象だそうです。その為その糸くずを追って見て行くと数本の糸くずは同じ方向に流れてゆくか、追うのを止めると静止しているのだそうです。
また別にブルーフィールド内視現象と言うのがあって、小さな虫のような点が様々な不規則な動きを示すのだとか。これは網膜に走っている血管内を通過する白血球の影が映し出されているそうです。
そうだったんですか。僕は明らかに後者の見え方でした。そう言えば中学高校の頃から見えることがありました。
様々な現象が生体内では起こっているのです。その理由を知ると感心するやら安堵するやら。