今年の真夏も猛暑が続きましたが、ようやく朝夕は過ごしやすくなりました。熱中症の心配もかなり減りましたがまだまだ心配です。
先週中盤から気になるノミ感染症の症例が数件重なっております。
ようやくノミも蚊もそしてマダニも活動しやすくなっております。適度な湿度、適度な温度がその理由です。
そのため草むらに入ったとき、ノミをたくさん体表面にくっつけて帰宅し、家の中でノミの卵が撒き散らされ、孵化し増殖しておりました。
尻尾を挙げてお尻を覗くとノミが7~8匹一斉に腰のあたり目指して逃げてゆきました。これは大変!!と処置台に移動し看護師さんに抱っこしてもらい薬剤を体表面に決められた量散布したところ、直ちにノミが落下し始め、よく見ると看護師さんの衣服にも動き辛そうなノミがくっついていました。(その後看護師さんの髪の毛にも2匹ほどいたそうです。)
慌ててその子をタオルで包んでから、診察室でお待ちの飼い主様にお返しし、ご説明を続けましたが、その後もノミは落下を続け診察終了後部屋の床を拭いているとノミの死骸が数匹見つかりました。
9月10月はまだまだ気が抜けません。7月8月は暑さが尋常ではなかったため、蚊も少なく、ノミやマダニをくっつけてやってくる子はほぼいませんでした。
これからの季節より一層ご注意ください。
ちなみにノミを見つけても、成虫をつぶしたりしないでガムテープなどに張り付けて廃棄してください。お腹に卵を携えたメスのノミをつぶしますと、卵が周辺に飛び散りましてその後数日で孵化してノミが増えます。あのプチッという音や感触がお好きでつぶしていおられる方も居られるようですが、どうかお止めください。
そして今の季節のうちに絨毯、カーペットから、掃除機や粘着式のロールで付着しているであろうノミの卵やサナギもしくはサナギの抜け殻などを除去し、ノミがいそうなところ(草むら)の散歩は避けてください。
そしてノミ・ダニ駆除剤の投与も忘れずにしましょう。