奈良の動物病院 山尾獣医科病院

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獣医外科学の歴史

机の周りを整理していると1冊の日本小動物獣医師会誌が目に止まりました。こうなると整理は進みません。よく見ると付箋が貼ってあり、どうやらじっくりと読みたいところがあったようです。パラパラとめくりそのページは・・・とみると消炎鎮痛剤による痛みのコントロールや抗腫瘍作用などのお話しでした。ところがその1ページ前に、短い数行だけしか書かれていない文章が気になりました。案外こういう項目が特に気なるものです。表題は「獣医外科学の歴史」、著者は本好茂一先生です。内容を少し書き出しますと以下の通りです。

595年 高句麗より慧慈という人が聖徳太子の師として来日しており、この人が太子流として馬医術が伝えられている

1603年 加藤清正らが韓国より仮名安驥集を持ち帰り出版

1725年 8代将軍吉宗がペルシャ馬を輸入し、オランダ馬医療の本が献上

明治初年 大久保利通が農事修学校を札幌と駒場に開設

と聖徳太子、加藤清正、吉宗、大久保利通とかなり大きなネームバリューの持ち主ばかりが出てきたのには驚きでした。最初は経験的な対応策やお祈り、漢方薬などの処方だったのでしょう。現代では麻酔、レーザー治療、果てはCT,MRI、PETなどによる検査から放射線治療も現実に行われております。

まさに獣医学は太古より行われていたのです。もしかしたら卑弥呼の遺跡発掘に伴って、また歴史の新事実がわかるかもしれません。

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